日ケミコンはウリ気配、第三者割当増資による希薄化を懸念
日本ケミコン<6997>はウリ気配となっている。10日の取引終了後、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(東京都千代田区)が運営するファンドを割当先とする優先株の発行と、持ち分法適用会社である韓国のアルミ電解コンデンサーメーカー、三瑩電子工業を割当先とする新株発行による資金調達を発表した。1株利益の希薄化リスクを意識した売りが膨らんだようだ。
同社はあわせて、24年3月期の連結業績予想の修正も発表した。今期の最終損益の赤字額は、これまでの計画の95億円から205億円(前期は22億7300万円の黒字)に拡大する見通し。独占禁止法関連損失111億5200万円を特別損失として第2四半期(7~9月)に計上した。売上高と営業・経常利益の見通しは据え置いた。
株探ニュース