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コプロHD Research Memo(6):M&Aを活用して総合エンジニア派遣企業への変貌を目指す

特集
2021年6月21日 15時06分

■コプロ・ホールディングス<7059>の成長戦略

1. 長期目標は2030年3月期売上高1,000億円、営業利益100億円

長期経営ビジョンで経営目標値に2030年3月期売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げ、既存の建設技術者派遣分野の成長をベースとして、プラント分野の育成、グローバル展開、M&A戦略を推進している。

2. 既存の建設分野は大手優良顧客をターゲットとして取引拡大

既存の建設技術者派遣分野は、営業強化に向けて、属人的な営業スタイルから組織的な営業スタイルへの転換を図っている。また今後は営業の効率性なども勘案して、スーパーゼネコンなど大手優良顧客をターゲットとして新規開拓営業から既存顧客への増員を目的とした深耕営業へ重点を移し、売上高上位企業との取引拡大を推進する方針だ。

3. プラント分野の育成強化

プラント分野の技術者派遣は、建設技術者派遣に次ぐ第2の収益柱と位置付けて育成を強化している。プラント業界は建設業界における工場建設などの経験・ノウハウを生かせる分野であり、建設技術社員の水平展開(建設の経験を生かしてプラントへ派遣)が比較的容易である。競合が少なく、受注単価が高い点でも有望市場である。

4. グローバル展開

グローバル展開に向けた取り組みでは、2020年4月にASEAN進出のハブ拠点(中間持株会社)として、シンガポールに現地法人COPRO GLOBALS PTE. LTD.を設立した。そして2021年4月にはCOPRO GLOBALS PTE. LTD.が、ベトナムでの事業会社として子会社COPRO VIETNAM CO., LTD.を設立した。現地の教育機関と提携し、日本で働きたい海外高度人材を募集する。

今後はフィリピン、タイ、マレーシアなど、その他のASEAN諸国への展開も検討する。海外高度人材の国内受入を推進するほか、将来的にはASEAN地域に進出している日系ゼネコン・プラント企業に対して、日本で技術を学んだ人材の現地・海外Uターンなどの事業化を検討する。

5. 総合エンジニア派遣企業への変貌を目指す

M&A戦略では、2021年4月に機械設計・開発エンジニア派遣のアトモスの全株式を取得して子会社化した。国内の大手製造業を中心に、開発・設計エンジニアを派遣している。同社求人サイト「現キャリ」や全国支店ネットワークなどの経営資源を共有できるシナジー効果に加えて、機械設計・開発分野に進出することで建設・プラント分野のエンジニアにとってキャリアプランの選択肢が広がることにもなり、転職を希望する技術社員のグループ内での流動化が期待される。建設分野にとどまらず、機械設計・開発分野に進出して、総合エンジニア派遣企業への変貌を目指す方針だ。

6. 中長期的に収益拡大基調

国内の建設投資額は2011年の東日本大震災後に回復基調となっているのに対して、建設業界の就業者数は1997年をピークとして減少に転じ、2011年以降も横ばいで推移している。また大手ゼネコンなどが固定費削減のために採用抑制の傾向を強めていることや、就業者の高齢化進展なども背景として、若年層を中心とする建設技術者派遣への需要は一段と高まっている。建設分野の事業環境は良好であり、機械設計・開発分野も加わったことで、総合エンジニア派遣企業として中期的に収益拡大基調だと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《AS》

提供:フィスコ

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