配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第1弾〕30社選出 <成長株特集>
上場企業は業績の見通しに慎重な姿勢を示す一方で株主還元を重視する姿勢は崩していない。25年3月期は不透明な為替動向や海外景気の減速懸念などを背景に、全体の最終利益は減益を見込むが、配当は4割を超える企業が増配する方針を示している。
本特集では、配当利回りが高水準で、かつ今期に最高益更新を見込んでいる企業に注目した。今回は時価総額1500億円以上の3月期決算企業を対象に、(1)25年3月期の配当利回りが3%を上回る、(2)今期の経常利益が過去最高益を更新する見通し、といった条件を満たす30社を選び出し、配当利回りが高い順に記した。
なかでも、連続して増配している企業は、株主還元に積極的で減配リスクが少なく、今後も安定した配当が期待できる銘柄として注目したい。サンドラッグ <9989> [東証P]と沖縄セルラー <9436> [東証S]は23期連続、みずほリース <8425> [東証P]は20期連続、アイカ工業 <4206> [東証P]は16期連続、野村不動産ホールディングス <3231> [東証P]は13期連続、MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]と全国保証 <7164> [東証P]は12期連続で今期も増配する方針だ。
また、配当利回りが3.5%以上と高水準にある一方、予想PERは10倍以下と割安感の強い、インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]、椿本チエイン <6371> [東証P]、東京センチュリー <8439> [東証P]、兼松 <8020> [東証P]、センコーグループホールディングス <9069> [東証P]は株価の水準訂正余地が大きい銘柄としてマークしておきたい。
年間配当 ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 増益率 経常益 PER
<5076> インフロニア 4.61 14.7 56700 8.4 *
<8725> MS&AD 4.24 109 871000 8.9
<3231> 野村不HD 4.15 1.8 100000 9.8
<7994> オカムラ 4.01 1.0 26500 10.1
<2181> パーソルHD 3.99 7.7 52700 15.4 *
<6371> 椿本チ 3.90 2.3 24000 9.9
<6406> フジテック 3.88 6.9 20000 20.8
<8439> 東京センチュ 3.88 6.6 125000 9.1
<8174> 日ガス 3.78 13.6 20000 19.5
<8020> 兼松 3.75 2.0 38000 8.9 *
<9069> センコーHD 3.73 9.5 33400 9.3
<5334> 特殊陶 3.59 0.3 117500 11.1 *
<8425> みずほリース 3.58 8.1 55000 8.3
<8381> 山陰合銀 3.48 6.8 26400 11.6
<6448> ブラザー 3.47 67.5 88000 11.7 *
<6436> アマノ 3.38 5.5 22000 20.4
<7451> 三菱食品 3.38 5.1 33000 10.4
<2127> 日本M&A 3.35 2.9 17000 24.9
<7164> 全国保証 3.32 3.9 43200 13.5
<9934> 因幡電産 3.24 5.4 23800 13.7
<4206> アイカ 3.22 5.2 27500 14.5
<8341> 七十七 3.20 9.6 48500 9.8
<4540> ツムラ 3.19 68.1 39500 11.4
<9989> サンドラッグ 3.19 8.6 45300 15.7
<5471> 大同特鋼 3.16 10.9 50000 9.6 *
<7327> 第四北越FG 3.13 7.6 33200 9.7
<9436> 沖縄セルラー 3.09 2.4 17600 15.3
<8354> ふくおかFG 3.08 74.8 99500 11.6
<7189> 西日本FH 3.03 15.1 41000 10.3
<3289> 東急不HD 3.00 6.4 117500 10.9
※経常利益の単位は百万円。連続増配は上場以降に発表された決算が対象。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース