トヨタ、ホンダなど自動車株は買い優勢、1ドル129円台の急激な円安が追い風
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など大手自動車株に買いが先行している。米長期金利の上昇が続くなか、外国為替市場では日米金利差を背景にドル買い・円売りの動きが加速、足もとで1ドル=129円台に入る円安を受けて輸出株セクターには為替差益に対する思惑が強まっている。特に為替感応度の高い自動車株については、前期想定為替レートのカイ離が大きく、今期業績については輸出採算の大幅向上が見込まれる状況にある。トヨタ、ホンダいずれも前期想定為替レートは通期ベースで1ドル=111円に設定されていた。今期は現状でそれよりも18円以上も円安に振れていることで、高水準の収益メリットが期待できる状況にある。ただし、サプライチェーンリスクによる自動車の生産台数減少に対する懸念は上値を押さえる要因となる。
株探ニュース