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アイナボHD Research Memo(4):財務基盤は強固。手元のネットキャッシュは92億円

特集
2017年12月28日 10時30分

■業績動向

2. 財務状況

アイナボホールディングス<7539>の2017年9月期末の財務状況を見ると、流動資産は24,779百万円(前期末比1,553百万円増)となった。主要科目では現金及び預金1,116百万円増、受取手形・完成工事未収入金等497百万円増、未成工事支出金25百万円減などであった。固定資産は8,217百万円(同479百万円増)となったが、内訳は有形固定資産が5,698百万円(同39百万円減)、無形固定資産677百万円(同69百万円増)、投資その他資産1,841百万円(449百万円増)となった。この結果、資産合計は32,996百万円(同2,032百万円増)となった。

流動負債は13,307百万円(前期末比749百万円増)となったが、主な変動は支払手形・工事未払金等の増加1百万円、ファクタリング未払金の増加406百万円などであった。固定負債は1,395百万円(同21百万円増)となった。この結果、負債合計は14,703百万円(同771百万円増)となった。純資産は18,293百万円(同1,261百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,057百万円による。

2017年9月末現在で、現金及び預金9,639百万円に対して長短合わせた借入金は437百万円にとどまっており、手元のネットキャッシュ(現金及び預金-借入金)は9,202百万円に達しており、財務基盤は強固である。

3. キャッシュ・フローの状況

2017年9月期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,758百万円の収入(前期2,002百万円の収入)となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上2,095百万円、たな卸資産の減少145百万円、仕入債務の増加454百万円等で、主な支出は売上債権の増加859百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは158百万円の支出(同612百万円の支出)となったが、主に定期預金の払戻による収入300百万円、投資有価証券の取得(ネット)による支出188百万円など。財務活動によるキャッシュ・フローは325百万円の支出(同838百万円の支出)となったが、主に配当金支払いによる支出300百万円による。この結果、現金及び現金同等物は1,274百万円増加し、期末残高は9,639百万円となった。

■今後の見通し

● 2018年9月期の業績見通し

アイナボホールディングス<7539>の2018年9月期は売上高で64,970百万円(前期比4.0%増)、営業利益で1,910百万円(同0.2%減)、経常利益で2,100百万円(同0.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,340百万円(同0.1%増)とほぼ横ばいが予想されている。

住宅市場の先行きが必ずしも楽観できないこと、大手ハウスメーカーの見通しも慎重であること、システム更新に伴う減価償却費等の負担増(初年度約150百万円)が発生することなどから、会社は堅めの予想を立てているが、かなり保守的な予想と思われ上方修正の可能性はあるだろう。セグメント別では、戸建住宅事業が業績をけん引する見込みだ。

セグメント別売上高は、戸建住宅事業が58,210百万円(前期比4.7%増)、大型物件事業6,760百万円(同1.4%減)を予想している。また子会社別の営業利益は、主力の(株)アベルコは1,550百万円(前期1,442百万円)、(株)インテルグローは160百万円(同133百万円)と増益を予想している。一方で温調技研(株)は90百万円(同215百万円)と減益を予想しているが、前期が比較的好調であったことと事務所移転を計画しているためであり、大きく懸念される状況ではない。

重点課題(製品)としては、サイディング3,650百万円(同36.0%増)、サイディングプレカット1,000棟(同83.5%増)、木質建材1,840百万円(同36.6%増)、サッシ(東京サッシ販売(株)含む)3,000百万円(同70.0%増)を目標としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《TN》

提供:フィスコ

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