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橋本総業HD Research Memo(2):水回りに強い管工機材の1次卸。取引先とのバリューチェーン形成が特徴

特集
2019年12月13日 15時12分

■会社概要

1. 会社概要

橋本総業ホールディングス<7570>は、水回りに強い管工機材・住宅設備機器の1次卸である。管材や衛生陶器・金具、住宅設備機器、空調機器・ポンプなど住設・建設関連資材を大手有力メーカーなどから仕入れ、全国の2次卸や工事店などへ向けて販売している。1次卸として在庫機能や情報機能を十分に生かすことで、メーカーや2次卸など取引先と強く結び付いたバリューチェーンを形成していることが特徴である。

130年の歴史を越え新しい時代へ

2. 沿革

同社は、1890年に橋本久次郎(はしもときゅうじろう)氏が神田岩本町にパイプや継手などを販売する個人商店を開業したのが始まりで、同氏が130年にわたる歴史を持つ管工機材商としての基礎をつくった。二代目の政次郎(まさじろう)氏は製造卸としてカタログ販売や自社製品の製造を行い、戦後の同社を引き継いだ三代目の政雄(まさお)氏はメーカーの特約店として商売を広げた。そして、四代目の現社長である政昭(まさあき)氏は、“ベストパートナー”としてメーカーや販売先などの取引先満足を向上させるとともに、地域密着やM&A、システム活用など新たな時代への対応を強力に推進している。

全国をカバーする拠点網

3. 全国の拠点網

同社グループは、持株会社の同社と傘下の連結子会社6社により構成されている。子会社の橋本総業(株)は全国に41拠点、大明工機(株)が全国に13拠点、若松物産(株)が愛知県に2拠点、(株)大和が大阪府に1拠点、(株)永昌洋行が福岡県に2拠点、(株)ムラバヤシが青森県に2拠点を展開するなど、全国を網羅している。とはいえ、同社発祥の関東から東海にかけて比較的拠点が充実していることから、拠点の拡張余地はまだ残されている。

各社とも管材類、衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプの販売を主たる業務としているが、それぞれに特徴がある。橋本総業はオールマイティな品ぞろえと機能を有し、グループのリーダー格であり成長のけん引役でもある。大明工機は創業70年以上にわたる歴史があり、各種プラント用機器・装置の専門商社としてエンジニアリング産業の一翼を担っている。自動弁の組み立てや各種メンテナンスなど独自の技術を有し、あらゆる産業プラントの環境改善・省エネに貢献することができる。若松物産は空調設備の販売と施工を得意としており、大和は関西エリアにおける鋼管の販売、永昌洋行とムラバヤシはそれぞれ強固な地盤を有し、地域に密着した営業を展開している。なお、隣接業界の建材商社トップであるJKホールディングス<9896>と、経営資源・ノウハウの相互活用、営業面などでの協力体制の構築を目的に業務提携をしている。

良好な管材・住宅設備業界

4. 業界環境

同社の取扱商品は管材類や衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプで、業界としては建築資材業界、なかでも管材業界になる※。管材業界のなかで、同社は1次卸として、多様なメーカーと全国の2次卸や工事店を結ぶ流通の要となっている。管材業界における1次卸は上場企業が少なく、上位に位置するのは同社とユアサ商事<8074>だが、建材・住宅設備の市場は住宅だけでなく非住宅もあり、また新築だけでなくメンテナンスやリフォーム、リノベーションまで含まれるので、収益性においても成長性においても堅実な市場と言うことができる。引き続き足元の新築住宅の市場は厳しいが、外部環境は順調である。加えて、小中学校など設置率の低い公共施設へのエアコン設置や、東京を中心とした多数の再開発プロジェクトなどが進行しており、今後も市場環境は堅調と言える。

※管材業界とは、建築資材業界における主要3業態の1つで、主に水回りの資材や機器を扱っている。他の2業態は合板や構造材を扱う建材業界、配電盤やテレビ用アンテナなどを扱う電材業界である。MRO(間接資材)とは、生産に直結する原材料・資材・部品など専門性の高い直接材以外を指し、建築資材業界以外でも広く使用される工具や消耗品など経費購買品のことである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《YM》

提供:フィスコ

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