好業績続く“中小型株”、23年3月期【業績上振れ】候補〔第2弾〕 <成長株特集>
本特集では、時価総額500億円以上3000億円未満の銘柄を対象とした「好業績続く“中小型株”、23年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕」(4月9日配信)に続き、時価総額500億円未満の銘柄の中から、4-12月期(第3四半期累計)の業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正する可能性の高い銘柄を追った。
今回は足もとで増益基調が続き、24年3月期も業績拡大が期待される中小型株に照準を合わせた。下表では、第1弾を配信した9日時点の時価総額が200億円以上500億円未満(銀行を除く)の銘柄を対象に、(1)4-12月期(第3四半期累計)経常利益の通期計画に対する進捗率が80%以上、(2)同進捗率が過去5年の平均を10ポイント超上回る、(3)四半期ベースの増益が3四半期以上続いている、といった条件を満たした28社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、4-12月期の経常利益が通期計画をすでに超過している、北野建設 <1866> [東証S]、元気寿司 <9828> [東証S]、新コスモス電機 <6824> [東証S]、九州リースサービス <8596> [東証S]、明和産業 <8103> [東証P]は業績上振れが濃厚とみられる。
また、四半期ベースの経常増益を8四半期以上も続けている、新光商事 <8141> [東証P]、日本トランスシティ <9310> [東証P]、スズデン <7480> [東証S]、岡本工作機械製作所 <6125> [東証S]、サンワテクノス <8137> [東証P]は、24年3月期も安定的な利益成長が期待される。
このほか、東都水産 <8038> [東証S]、JALCOホールディングス <6625> [東証S]、平河ヒューテック <5821> [東証P]、コア <2359> [東証P]は、直近3ヵ月の10-12月期に全四半期ベースの過去最高益を達成し、かつ通期計画も最高益更新を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄として注目したい。
四半期
対通期 ┌─ 経常利益 ─┐ 増益 予想
コード 銘柄名 進捗率 通期計画 4-12月 連続期数 PER
<1866> 北野建 140 2500 3490 4 12.1
<9828> 元気寿司 122 1070 1307 3 46.7
<6824> 新コスモス 112 4499 5029 10 10.5
<8596> 九州リース 105 5000 5231 3 3.4
<8103> 明和産 103 3000 3077 7 14.0
<8920> 東祥 98.9 2600 2572 5 52.0
<8038> 東都水 98.0 2800 2744 5 12.1
<6820> アイコム 97.1 2390 2321 3 20.2
<3793> ドリコム 96.4 2100 2025 3 18.3
<8141> 新光商 93.1 5600 5211 8 10.1
<6625> JALCO 92.5 2240 2073 3 12.2
<5602> 栗本鉄 92.2 6000 5531 5 5.8
<5821> 平河ヒューテ 91.2 2900 2645 3 8.6
<8150> 三信電 89.5 4500 4028 6 8.4
<9310> トランシティ 88.7 9200 8162 10 6.4
<7438> コンドー 88.0 3970 3495 6 10.3
<6539> MSジャパン 87.9 1764 1550 3 21.1
<9274> KPPGHD 87.8 18500 16248 4 3.1
<7480> スズデン 87.7 4100 3594 8 13.1
<8291> 日産東HD 87.7 5200 4558 3 8.3
<8084> RYODEN 87.5 7800 6826 7 7.8
<9055> アルプス物流 86.9 8450 7346 3 9.1
<1929> 日特建 86.5 5000 4323 3 12.2
<6125> 岡本工 86.3 4700 4055 9 7.3
<8159> 立花エレ 83.5 9500 7931 7 7.3
<2359> コア 83.1 2500 2078 3 13.4
<8137> サンワテク 82.2 6650 5468 9 6.2
<6997> 日ケミコン 82.2 9500 7806 6 11.9
※経常利益の単位は百万円。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。増益連続期数は四半期ベースの連続回数。4-12月期決算発表以降に上方修正した企業は除いた。
株探ニュース