ちゅうぎんFなど地銀株が軒並み高、茂木幹事長講演で日銀早期利上げシナリオ意識
ちゅうぎんフィナンシャルグループ<5832>や九州フィナンシャルグループ<7180>、七十七銀行<8341>など地銀株が軒並み高となっている。自民党の茂木敏充幹事長が22日に東京都内で講演し、その内容が国内メディアで報じられている。茂木氏は日銀の金融政策について、段階的な利上げの検討を含め、正常化への方針をより明確に打ち出すことが必要だ、との認識を示したという。茂木氏は円安による日本経済へのマイナスへの影響も指摘している。自民党幹部が日銀の金融政策に対し、公の場で注文を付けたと受け止められる発言をしたのは異例のことであり、市場の一部では政府側の要求を受けて日銀が早期に利上げに踏み切るシナリオが意識されているようだ。地銀株を巡っては金利上昇が事業環境にはプラスとなるとの見方に加え、持ち合い解消による資本効率向上への期待も根強く、買いを誘う格好となった。
株探ニュース