三井不が後場に上げ幅拡大、日銀マイナス金利政策解除も緩和環境継続姿勢示す
三井不動産<8801>が後場に上げ幅を拡大し、新高値をつけた。日銀がこの日まで開いた金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除と長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の撤廃を決めた。今後は短期金利の操作を政策手段として、無担保コールレート(オーバーナイト物)について0~0.1%程度で推移するよう市場調節を行う方針。17年ぶりの政策金利の引き上げとなるが、長期国債の買い入れに関しては、これまでとおおむね同額程度の金額での買い入れを継続するという。今回の政策枠組みの見直しに関し、日銀は「現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継続する」との見方を示している。マイナス金利解除後も緩和環境が続き、国内金利の上昇は抑制されるとの見方から、不動産株への買いが誘発されたようだ。住友不動産<8830>や三菱地所<8802>も強含みで推移している。
株探ニュース