川崎汽が連日の大幅高、自社株買いによる株式需給の改善期待が継続
川崎汽船<9107>が連日の大幅高。4日発表の自社株買いに関し、同社は8日午前に東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)の結果を発表。ToSTNeT-3による取得株式数及び取得価格の総額がいずれも上限に達しなかったことから、同日以降、東証での市場買付けによる自社株買いを行うと開示した。残りの自社株取得枠は発行済み株式総数(自己株式を除く)の6.6%程度と試算されており、株式の需給が今後も引き締まると期待した投資家の資金が流入したようだ。
4日発表の自社株買いは、取得総数3523万6000株(自己株を除く発行済み株式総数の12.41%に相当)、取得総額は1000億円を上限としていた。まず、ToSTNeT-3で買付けを行い、取得株数及び取得総額がいずれも上限に達しなかった場合、取引実施日以降に、東証で市場買付けを行うという流れとなっていた。取得した自己株式は原則として消却を予定する。
なお、8日のToSTNeT-3による取得結果を巡り川崎汽は、旧村上ファンド系のエフィッシモ キャピタル マネージメント及びみずほ銀行が、4日に開示した取得株数の総数に対し、おおむね各社の同日時点での持ち分割合に相当する数量について売却したとの連絡を受けたとしている。
株探ニュース