海運株の値上がり率が断トツに、大幅減配なければ高配当利回りに改めて脚光
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が軒並み大きく買われており、一時業種別値上がり率で4.5%を超え、33業種中で群を抜いてのトップとなっている。前週28日に、商船三井が後場取引開始前に発表した23年3月期の業績見通しが最終利益段階で3割減益見通しと大幅減益予想だったことから、一斉に下値を大きく探る展開を強いられた。しかし、商船三井は引けにかけて急速に株価水準を戻した。今期のコンテナ船事業の急減速は大方織り込まれているほか、市場では商船三井について「株式3分割考慮で、実質配当がほとんど前期実績から目減りしなかったことは、むしろサプライズといってよく前週末時点で11%を超える配当利回りを考えれば、長期資金にとっても時価水準は魅力がある」(中堅証券ストラテジスト)という見方もある。郵船と川崎汽は今月9日に決算発表を控えるが配当計画が注目されやすい。
株探ニュース