東電HDは売り買い交錯、柏崎刈羽原発の再稼働を巡る思惑で強弱観対立
東京電力ホールディングス<9501>は売り買い交錯、900円近辺でもみ合う展開となっている。今月6日に急動意して以降、需給思惑を背景に急速に上値を追う展開となっていたが、前日は原子力規制委員会が同社の柏崎刈羽原発を現地調査し再稼働に向けた動きが一段と進展しているとの見方が広がったことで、終値ベースで14%超の大幅高に買われていた。売買代金も急増傾向にある。一方、「柏崎刈羽原発の再稼働が実現して収益が改善しても、ファンダメンタルズ面から今の株価の妥当性を示唆するとは限らない」(中堅証券アナリスト)という声もあり、急騰の反動を見込んだショートポジションを取る動きも目先観測され、株価は強弱観が対立している。
株探ニュース