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ステップ Research Memo(1):高い合格実績を背景に神奈川県内でシェアを拡大中、今後も安定成長が続く見通し

特集
2017年12月28日 10時07分

■要約

ステップ<9795>は神奈川県内で小5~高3年生を対象とした学習塾「STEP」を展開している。教師のプロ化による質の高い学習指導力に定評があり、「トップ校」と呼ばれる県内の公立進学校への合格者数では2位の学習塾を2倍以上引き離し独走状態となっている。2017年9月末の校舎数は小中学部が123スクール、高校部が14校、個別指導部が1校のほか、2016年3月より新たに開始した学童保育「STEPキッズ」1校の計139校(前期末比+4校)となっている。新規開校は年間4~5校ペースと堅実で、学習塾業界の中ではトップクラスの収益性と安定性を兼ね備えていることが特徴となっている。

1. 2017年9月期の業績動向

2017年9月期の売上高は前期比3.8%増の10,564百万円、経常利益は同5.9%増の2,633百万円となり、過去最高業績を連続で更新した。小中学生部門で当期は新たに4校を開校したが、いずれも新規生徒数が予想を上回るペースで増加したほか、既存スクールも小中学生、高校生部門とも、着実に生徒数が増加したことが要因だ。期中平均生徒数は小中学生部門で前期比3.9%増、高校生部門で同6.5%増、全体で同4.3%増となった。なかでも、小学5~6年生に関しては、2017年春から全スクールで導入した「はば広教養」※が好評で、生徒数増加の一因となった。また、学童保育についても「安心・安全で楽しい放課後の時間」と、英会話やプログラミングを含めた質の高いカリキュラム、エンジョイプログラム等が好評で、生徒数が順調に増加した。

※プロジェクターを使った教科横断型の授業。早押し機を使ったクイズ形式の授業を取り入れることで、「楽しんで学ぶ」カリキュラムとなっている。

2. 2018年9月期の業績見通し

2018年9月期の業績は売上高で前期比4.7%増の11,056百万円、経常利益で同4.5%増の2,752百万円となる見通し。新規開校数は小中学生部門で横浜市内に3校、川崎市内に2校の合計5校を予定している。生徒数については前期比4?5%増を見込んでいる。2017年10月末時点の生徒数は前年同期末比で4.7%増となっており、今後も市場環境に変化がなければ会社計画の達成は十分可能と見られる。学年別で見ると、小学生では5年生が9.7%増、中学生では2年生が6.4%増、高校生では1年生が6.2%増とそれぞれ中・低学年の伸びが高くなっており、今後も高い伸びが期待できる状況となっている。また、学童保育については10月末で81人と順調に拡大し、2018年春からは小学4年生まで対象が広がることにより、120人程度を見込んでいる。

3. 今後の展開方針

同社は今後も神奈川県内に特化して学習塾を展開していく方針で、小中学生部門では、まだ未進出エリアのある横浜市や川崎市を中心に新規開校を進めていく計画となっている。また、高校生部門についても教師の採用・育成が進んでおり、3~4年で1校のペースで新設していく計画に変わりない。学童保育に関しては知的好奇心を育む場として、更に質の高いカリキュラムの開発や運営ノウハウを蓄積するため、2校目の開校は2020年以降となる見通しだ。中期的には年率4~5%程度の増収増益基調が続くものと予想される。

4. 株主還元策

株主還元策としては、配当性向30%を目安に配当を実施しており、2018年9月期は前期比1.0円増配の34.0円(配当性向29.7%)と4期連続の増配を予定している。また、株主優待制度も導入しており、9月末の株主に対して保有株式数に応じてオリジナルQUOカード(1,000~3,000円分)を贈呈している。

■Key Points

・教師のプロ化による質の高い学習指導に定評、神奈川県内の公立トップ高校の合格実績で圧倒的

・2018年9月期は小中学部生部門で横浜市、川崎市に5校を開校予定、生徒数増加により増収増益が続く見通し

・年4~5校ペースで新規開校し、安定成長を継続していく方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

提供:フィスコ

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