配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第3弾〕31社選出 <成長株特集>
上場企業は業績の先行き不透明感が強まるなかでも株主還元を重視する姿勢を崩していない。24年3月期は世界的な景気後退懸念などを背景に慎重な業績見通しを示す企業が多く全体の最終利益は前期比ほぼ横ばいを見込むが、配当は3割超が増配する方針となっている。一方、減配予想は全体の約1割にとどまる。
本特集では、「配当利回り“3%超”の【最高益】リスト」の第1弾(6月29日配信)、第2弾(7月2日配信)に続くシリーズ第3弾として、時価総額300億円未満の銘柄を対象に、配当利回りが高水準で、かつ今期に最高益更新を見込んでいる企業を探った。
以下では、第1弾を配信した6月29日時点の時価総額が100億円以上300億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)の中から、(1)24年3月期の配当利回りが3%を上回る、(2)今期の経常利益が過去最高益を更新する見通し、といった条件を満たす31社を選び出し、配当利回りが高い順に記した。
なかでも、連続して増配している企業は、株主還元に積極的で減配リスクが少なく、今後も安定した配当が期待できる銘柄として注目したい。セントケア・ホールディング <2374> [東証P]は16期連続、アイネット <9600> [東証P]は12期連続、橋本総業ホールディングス <7570> [東証P]は8期連続、コプロ・ホールディングス <7059> [東証P]、朝日ネット <3834> [東証P]は5期連続で今期増配する方針だ。
また、配当利回り4%以上と高水準にある一方、予想PERは10倍以下と割安感が強い、フェイスネットワーク <3489> [東証P]、オプティマスグループ <9268> [東証S]、宮地エンジニアリンググループ <3431> [東証P]、日本電計 <9908> [東証S]、東京産業 <8070> [東証P]は株価の水準訂正余地が大きい銘柄としてマークしておきたい。
年間配当 ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 増益率 経常益 PER
<6539> MSジャパン 4.95 16.1 2073 20.2
<3489> フェイスNW 4.64 30.4 3000 7.5
<9268> オプティマス 4.55 46.2 3950 7.0
<3431> 宮地エンジ 4.51 24.7 6700 7.8
<7638> NEWART 4.26 18.7 4000 12.6
<9769> 学究社 4.23 7.6 3000 11.0
<2674> ハードオフ 4.19 7.6 2700 12.1
<9908> Denkei 4.16 2.6 4100 7.9
<8070> 東京産 4.13 4.4 3500 9.4
<7059> コプロHD 3.91 41.2 1870 16.3
<2114> フジ日本 3.90 17.7 2500 11.2
<4709> IDHD 3.89 5.8 2650 14.0
<1828> 田辺工業 3.77 7.7 3000 6.7
<1736> オーテック 3.73 27.6 2600 7.7
<4662> フォーカス 3.67 5.7 2020 10.8
<3834> 朝日ネット 3.62 8.3 2000 12.6
<3393> スタティアH 3.55 8.5 2000 9.9
<7570> 橋本総業HD 3.49 5.3 4000 8.7
<9687> KSK 3.49 1.2 2320 8.6
<9029> ヒガシ21 3.42 3.7 2100 9.3
<8158> ソーダニッカ 3.40 2.3 2180 11.8
<7510> たけびし 3.37 2.7 4150 9.9
<4333> 東邦システム 3.27 2.4 1558 14.0
<2374> セントケア 3.26 13.6 3077 9.5
<8085> ナラサキ 3.26 3.7 3000 5.8
<6125> 岡本工 3.23 7.2 5950 6.9
<6488> ヨシタケ 3.20 13.6 1500 9.8
<9906> 藤井産業 3.17 2.2 4300 6.2
<9600> アイネット 3.15 33.3 2900 13.0
<3924> ランドコンピ 3.12 16.9 1447 12.8
<7187> ジェイリース 3.05 4.3 2570 11.8
※経常利益の単位は百万円。連続増配は上場以降に発表された決算が対象。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース