【↑】日経平均 大引け| 続伸、米朝会談を横にらみに一時2万3000円回復 (6月12日)

市況
2018年6月12日 16時29分

日経平均株価

始値  22977.22

高値  23011.57(09:09)

安値  22797.73(11:16)

大引け 22878.35(前日比 +74.31 、 +0.33% )

売買高  12億3809万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3089億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、朝方に2万3000円大台を回復する場面も

2.円安追い風に、海外筋の買いが観測されるも上値では戻り売り圧力

3.米朝首脳会談を横にらみに上下に不安定、 アルゴ売買の影響を映す

4.円安でも内需系銘柄に物色の矛先、トヨタや信越化などが軟調展開に

5.両首脳の署名後は全体株価も伸び悩み、売買代金も盛り上がりを欠く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは5ドル高と4日続伸した。米朝首脳会談やFOMCなど重要イベントを控えて模様眺めムードが強かった。

東京市場では、海外投資家の買いなどを背景に強い展開をみせた。日経平均株価は朝方に2万3000円台を回復したが、終盤は伸び悩んだ。

12日の東京市場は、シンガポールで行われた米朝首脳会談を横にらみに方向感の定まらない動きとなったが、それでもリスクを取る流れが優勢。取引時間中に為替が1ドル=110円台で円安傾向となり、主力株中心に追い風が意識された。海外ファンド筋が日経平均先物を絡め買い戻す動きをみせたほか、アルゴリズム取引を活用した高速売買の影響も反映。1日を通じての上下動は200円強のレンジにとどまったものの、2万2000円台後半のゾーンを何度か往来する不安定な動きを続けた。後場に入ると米朝両首脳が署名する直前のタイミングでいったん上放れる兆しをみせたが実需の買いは続かず、署名を終えた後は、目先筋の利益確定売りが上値を押さえる形に。東証1部の売買代金は2兆3000億円台にとどまった。

個別では、日本電産<6594>が上昇、キーエンス<6861>も買い優勢。花王<4452>、リクルートホールディングス<6098>なども上昇した。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急騰、フリービット<3843>、LINE<3938>なども値を飛ばした。MonotaRO<3064>が物色人気、アークス<9948>も値を上げた。GMOインターネット<9449>、ジャパンディスプレイ<6740>も高い。

半面、トヨタ自動車<7203>が下落、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>も値を下げた。コマツ<6301>が軟調、TDK<6762>、ローム<6963>も売りに押された。シーズ・ホールディングス<4924>が一時ストップ安となったほか、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、サンケン電気<6707>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、リクルート <6098> 、京セラ <6971> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は信越化 <4063> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、トヨタ <7203> 。押し下げ効果は約28円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)石油石炭製品、(3)食料品、(4)サービス業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)輸送用機器、(4)機械、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△学情 <2301>

上期経常は50%増益。

△モノタロウ <3064>

5月売上高が前年同月比30.7%増。

△グロバルLM <3486> [東証M]

年内目標に東証1部への変更申請。

△アプリックス <3727> [東証M]

屋内測位ソリューションの開発スタート。

△マクロミル <3978>

「NECとAIのマーケティング活用で提携」との報道。

△カイオム <4583> [東証M]

ヒト化抗セマフォリン3A抗体に関し日本特許が付与される。

△WASHハウ <6537> [東証M]

FC出店加速を目的に子会社が貸金業を開始。

△Casa <7196> [東証2]

対上期計画の高進捗率と自社株取得を好感。

△サイバダイン <7779> [東証M]

小型バイタルセンサーの承認申請を提出。

△GMO <9449>

クレディ・スイス証券が目標株価を3530円に引き上げ。

▼シーズHD <4924>

8-4月期(3Q累計)経常が12%減益。

▼ナ・デックス <7435> [JQ]

今期経常は34%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884> 、(2)りたりこ <6187> 、(3)フリービット <3843> 、(4)LINE <3938> 、(5)DLE <3686> 、(6)アイビーシー <3920> 、(7)学情 <2301> 、(8)モノタロウ <3064> 、(9)ポールHD <3657> 、(10)ハウスドゥ <3457>

値下がり率上位10傑は(1)シーズHD <4924> 、(2)正栄食 <8079> 、(3)萩原工業 <7856> 、(4)レーザーテク <6920> 、(5)光村印 <7916> 、(6)スクエニHD <9684> 、(7)学研HD <9470> 、(8)ペガサス <6262> 、(9)サンケン <6707> 、(10)日ケミコン <6997>

【大引け】

日経平均は前日比74.31円(0.33%)高の2万2878.35円。TOPIXは前日比5.98(0.33%)高の1792.82。出来高は概算で12億3809万株。東証1部の値上がり銘柄数は1115、値下がり銘柄数は888となった。日経ジャスダック平均は3973.26円(21.03円高)。

[2018年6月12日]

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