前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■シマノ <7309> 16,830円 (-1,520円、-8.3%)
東証1部の下落率2位。シマノ <7309> が急反落。23日の取引終了後、19年12月期の連結業績の修正を発表し、最終利益を従来予想の540億円から519億円(前期比3.8%減)へ減額したことが嫌気された。経常利益も730億円から711億円(同3.4%減)へ見直した。アジア通貨高の影響で、ドル建て資産に為替差損が発生したことが影響する様子だ。売上高と営業利益は従来予想を据え置いた。
■不二家 <2211> 2,061円 (-102円、-4.7%)
不二家 <2211> が反落し、年初来安値を更新した。同社は23日取引終了後に、19年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業利益は6億6400万円(前年同期比23.8%減)にとどまった。売上高は262億5100万円(同2.8%減)で着地。営業店舗数が減少した影響などで洋菓子事業の売り上げが10%超の減収となったほか、菓子事業やレストラン事業も苦戦した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■コーセー <4922> 20,490円 (-850円、-4.0%)
コーセー <4922> が3日続落。24日付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3月期の連結営業利益は530億円程度と、前の期に比べ1割増えたようだ」と報じられたものの、会社側の従来予想である560億円を下回るとの観測が売り材料視された。記事によると、訪日客向け販売が底堅く推移したことから5期連続で過去最高となったが、採算が良い北米子会社の化粧品販売が伸び悩んだことから計画を下回ったという。なお、決算発表は26日を予定している。
■しまむら <8227> 8,360円 (-140円、-1.7%)
しまむら <8227> が5日続落。23日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比11.1%減と12ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。春休みに合わせたティーンズ向けのテレビCM放映や、特価を打ち出した春祭などの販促を強化したものの、前年に比べて気温が低かったことで夏物の販売が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同9.7%減だった。
■ゼビオHD <8281> 1,151円 (-19円、-1.6%)
ゼビオホールディングス <8281> が5日続落。23日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高が2339億1700万円から2316億9000万円(前の期比1.2%減)へ、営業利益が85億500万円から56億6400万円(同48.1%減)へ、純利益が31億7300万円から17億3700万円(同59.1%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。国内小売り事業で、暖冬による冬物商品の売れ行きに陰りが出たことに加えて、販売価格を抑えることで想定を上回る滞留品の消化を促進したことで利益が減少したことが要因としている。
※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース