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2019年4月24日 19時30分
特集

どう攻めるFA関連株、年後半相場「投資の処方箋」 <株探トップ特集>

―設備投資関連企業の業績予想に慎重姿勢、“適温相場”復活はフォローウインドに―

株式市場に「適温相場」が戻りつつある。23日の米株式市場でナスダック指数やS&P500種指数が最高値を更新。中国の上海総合指数も反発基調を強めている。こうしたなか、日経平均株価も年初来高値を更新し、戻り歩調となっている。そんななか、今後の大きなカギを握ると見られているのがFA関連などの 設備投資関連株の動向だ。米国や中国の景気に明るさが見えるなか、設備投資関連株の回復期待は強い。もっとも、ファナック <6954> は今期業績の大幅減益見通しを示すなど、市場には慎重姿勢を堅持する声も少なくない。今後の株式相場の行方を左右する設備投資セクターの動向を探った。

●米株式市場は最高値圏に復帰、経済指標に明るさ

23日の米株式市場でナスダック指数は前日比105.55ポイント高の8120.822に上昇。18年8月29日につけた終値ベースの最高値8109.687を約8ヵ月ぶりに更新した。NYダウも最高値に迫っている。株価が下落基調を強め、先行き不安に揺れた年初から状況は一変している。

「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数も23日は12.28と低水準。昨年末の30台から大幅に低下している。また、米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派姿勢を強めていることから、米長期金利も低下基調にある。その一方、米3月小売売上高は好調だったように、足もとの米経済指標には底堅さを示すものが目立つ。米国経済は、熱過ぎず寒過ぎない「ゴルディロックス」と呼ばれる「適温相場」状態が戻りつつある。

●中国経済は年後半に回復基調へ、景気対策などが奏功

昨年以降、姿を消したと見られていた「適温相場」がここへきて再び戻ってきた理由には、米国と中国による貿易摩擦の激化懸念が後退したことが大きい。また、減速傾向を強めてきた中国景気に回復基調が見えてきている。中国政府による景気対策も追い風となり、上海総合指数は年初から2割強の上昇を演じている。

そのなか、市場の関心が高まっているのが工場自動化(FA)などを中心とする設備投資関連株だ。昨年までの適温相場で、大幅な株価上昇をみせたのが、キーエンス <6861> やSMC <6273> 、ファナックといった設備投資関連株だった。中国での設備投資需要をハヤし、株価は急騰した。その一方で、全体相場の反落局面ではきつい下げとなったのも同関連株だ。

例えば、設投関連の人気銘柄となったハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]の株価は、18年1月高値8350円から今年1月安値2730円まで60%強下落した。その後、同社の株価は4月初旬には4840円まで値を戻している。

足もとでは、設備投資関連で前向きな指標も発表されている。工作機械工業会の統計によると3月の受注総額は前年同月比28.5%減だった。過去の受注減速局面では3割近く減少した局面が底となっている。また、3月中国向け受注額は2月の50.4%減が44.0%減へマイナス幅が縮小したことも伝えられている。

また、23日の日本電産 <6594> の決算発表では20年3月期の連結純利益が2期ぶり最高益となることが明らかにされたが、記者会見で吉本社長が「中国市場は19年7-9月期から元気を取り戻すのではないか」と発言したと伝えられたことも前向きに受け止められた。

●今期減益見通しにネガティブ反応も、急落あれば連休明け後の戻りに期待

もっとも、今夕発表されたFA関連株の業績見通しは「やはり厳しい内容となった」との声が上がった。この日はキーエンスとファナック、オムロン <6645> といった主力FA関連企業が決算を発表した。コマツ <6301> やオークマ <6103> 、牧野フライス製作所 <6135> は26日、5月10日にハーモニック、ダイフク <6383> などが予定されている。

アナリストからは「ファナック、オムロンともに今期業績は減益予想。特に、今期最終利益の6割近い減益予想を発表したファナックの株価はネガティブな反応となる可能性がある」との見方が出ている。「スマートフォン関連の設備投資はまだ厳しそうだ」との声も少なくない。ただ、「連休中の米国や中国の経済指標の内容次第では、休み明けの株式相場は上昇基調となり、ファナックなどに対してもプラスに働くだろう」との見方もある。市場には、スマホ関連などの設備投資が厳しい一方、「日本電産が手掛けるような電気自動車(EV)向けモーターなどは好調が続きそうだ」との声もあり、設備投資関連の株価は業績面で差が鮮明に出る“まだら模様”の展開となるとの見方が出ている。

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