前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年8月23日 5時30分

■ZOZO <3092>  2,253円 (+72円、+3.3%)

ZOZO <3092> が大幅反発。一時出店数の減少が懸念されていたゾゾタウンだが、第1四半期末(6月末)の時点で再び増加に転じ、業績先行きに対するネガティブな思惑が払拭されている。19年4-6月期営業利益は前年同期比32.6%増の77億8600万円と急拡大しており、20年3月期通期計画の320億円(前期比25%増)の達成も十分可能とみられる。更に株式需給面からの追い風も意識されている。通常10月に行われる日経平均構成銘柄の見直しで、新規採用の有力候補との見方が市場に広がっていることが株高を後押ししている。

■ロードスター <3482>  789円 (+22円、+2.9%)

ロードスターキャピタル <3482> [東証M]が反発。同社は21日取引終了後に、東京都品川区と千代田区にある2件の販売用不動産を売却すると発表。業績への寄与などが期待されているようだ。買い手及び売却価格は非公表としているが、売却価格の合計額は18年12月期の連結売上高96億7000万円の10%相当額以上、かつ利益の合計額は連結純利益13億5900万円の30%相当額以上となる見通し。この売却が業績などに影響する場合は速やかに開示するとしている。

■マーケットE <3135>  2,420円 (+66円、+2.8%)

マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]が4日続伸。リユースサイトを展開するが、専門性の高い農機や医療機器などの取り扱いで需要を取り込み、業績を急速に拡大させている。19年6月期は営業利益段階で前の期比4.7倍の4億5200万円と会社側計画の3億8500万円を大幅に超過して着地した。発射台が高くなったにも関わらず20年3月期も33%増益を見込むなど成長トレンドが続く。同社では17年6月期と18年6月期の2期間を中長期的飛躍に向けた戦略的投資期間として位置づけ資金を投下してきたが、これが大きく奏功したことで、株価も改めてこれを評価する形で水準を切り上げる動きをみせている。

■セキド <9878>  706円 (+18円、+2.6%)

セキド <9878> [東証2]が反発。同社は22日、日本での総代理店となっているLEADERS(リーダース)のシートマスクを、ウエルシアホールディングス <3141> の約1200店舗で販売を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。ただ、買い一巡後は伸び悩む動きとなっている。リーダースは、ソウル大卒の皮膚科専門医が立ち上げた「リーダースクリニック」が研究・開発に携わるコスメブランド。世界35ヵ国に展開し、主力のシートマスクは年間1億6000万枚(18年シリーズ累計、メーカー出荷ベース、マスク枚数換算)の売り上げを誇っている。なお、セキドは15年に日本販売代理店契約を結んでいる。

■リプロセル <4978>  219円 (+5円、+2.3%)

リプロセル <4978> [JQG]が反発、一時4%高に買われ、底値圏離脱の動きを強めている。同社はiPS細胞関連の創薬を手掛けるバイオベンチャーだが、22日取引終了後、順天堂大学との共同事業「ヒトiPS細胞由来神経細胞の成熟老化促進培地および創薬応用可能な評価方法の開発」がNEDO公募事業に採択されたことを発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。

■アセンテック <3565>  1,993円 (+44円、+2.3%)

アセンテック <3565> [東証M]が3日続伸。21日大引け後、20年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の4億円→4.4億円に10.6%上方修正。増益率が6.3%増→17.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。地方公共団体や国内大手クラウド事業者向けITインフラ案件の受注を獲得したほか、自社製品であるリモートPCアレイ製品の販売が拡大することが収益を押し上げる。また、システムエンジニア部門の体制強化でプロフェッショナルサービスの売上高も想定より伸びる。

■ビジョン <9416>  4,875円 (+80円、+1.7%)

ビジョン <9416> が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、9月20日にオープンする中部国際空港第2ターミナルにカウンターを出店し、「グローバルWiFi」の受け渡しや返却、当日申し込みを開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。中部国際空港第2ターミナルは現在、LCC向けのターミナルビルとしてオープンに向けた準備が進められているが、今回の同社の出店は「グローバルWiFi」を申し込み、第2ターミナルから海外へ渡航する利用者にとって、出発時に直接空港で受け取り、帰国時も直接返却することが可能となり、利便性の向上を図るのが狙い。また、深夜早朝時間帯でも安心して受け取り可能なIoTを活用した独自開発の無人受け取りロッカー「スマートピックアップ」による受け渡しも行うとしている。

■東エレク <8035>  19,300円 (+195円、+1.0%)

東京エレクトロン <8035> が3日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。半導体製造装置の国内最大手だが、在庫調整一巡を背景とした半導体メモリー市況回復への期待が強まるなか、21年3月期以降の業績回復に向けた思惑から買いが継続している。21日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発し25日移動平均線ラインまで水準を戻しており、この流れを引き継いでいる。同社は自社株買いなどに積極的で株主還元姿勢の高さも評価されている。

■GAテクノ <3491>  4,075円 (+40円、+1.0%)

GA technologies <3491> [東証M]が3日続伸。同社は21日取引終了後に、賃貸マンション・アパート専門のデザインリフォームやリノベーションを手掛けるイエスリノベーション(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。また、不動産マーケティングシステム運営などを行っているマーキュリー(東京都新宿区)に出資することもあわせて発表。これはスタートアップ投資事業の一環として実施するもので、マーキュリーとの連携を通じてユーザーの利便性の高い不動産プラットフォーム事業を展開するとしている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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