株価指数先物【引け後コメント】4連休前だがヘッジ買いニーズが流入することも想定

市況
2020年7月21日 17時23分

大証9月限

日経225 22840 +190 (+0.83%)

TOPIX  1578.5 +6.0 (+0.38%)

日経225先物は、前日比190円高(+0.83%)の2万2840円で取引を終了。米国で新型コロナウイルスのワクチン候補において良好な治験結果が得られたことや、主要ハイテク株の強い値動きでナスダックが2%を超える上昇となったことが支援材料となった。寄り付きは2万2800円とシカゴ先物清算値(2万2790円)にサヤ寄せする形でのギャップスタート。

現物の寄り付き時に付けた2万2780円を安値に強含みの展開となり、寄り付き直後には2万2870円まで上昇した。買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続いたが、米株先物のほか中国市場の強い値動きが続くなか、欧州連合(EU)の首脳会議で約92兆円の復興基金案で合意したと伝わったことが材料視され、引け間際には2万2910円まで上昇する場面もみられた。ただし、現物の引け後はポジション調整から上げ幅を縮めており、2万2840円で取引を終えた。

前引け段階では東証1部の6割近くが値を下げていたが、大引けでは6割を超える銘柄が上昇しており、断続的なインデックス買いが入ったようだ。また、日経225型主導の展開となり、ソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> 、東京エレクトロン <8035> といった指数寄与度の大きい値がさ株が軒並み上昇し、日経平均の上げをけん引した形となった。連休前であるため商いは膨らみづらく、薄商いの中でよりインデックス買いによるインパクトが出た形なのだろう。

グローベックスのNYダウ先物が130ドル程度上昇して推移しているほか、ナスダック100先物も堅調に推移しており、ナイトセッションでは米株価指数を睨みながらの売買になりそうだ。米国次第の面はあるが、連休中にも新型コロナウイルスに関する報道や米決算を受けて上昇期待が一段と高まる可能性がある。連休明け後に2万3000円突破が意識されるようだと、連休前に買いオーダーの前倒しに向かわせる場面も考えられ、ヘッジ買いニーズが先物市場に流入することも想定しておく必要があろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1440枚程度の売り越し。対して野村が660枚、ドイツが600枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1890枚、バークレイズが1810枚、ABNアムロが1300程度の売り越し。一方で三菱UFJが3300枚程度の買い越しだった。

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