株価指数先物【寄り前コメント】こう着がコンセンサスも、ヘッジ対応の買いが意識されやすい

市況
2020年7月22日 8時03分

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22720 -120 (-0.52%)

TOPIX 1574.5 -4.0 (-0.25%)

CME先物 22720 -120

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

21日の米国市場は、ナスダックが下落する一方で、 NYダウ、S&P500が上昇。EU復興基金合意を背景に景気回復期待が高まり、景気敏感株が買われた。しかし、ムニューシン財務長官は追加財政策を巡る協議で、来週末までの合意を目指す意向を示す一方で、マコネル共和党上院院内総務が次の経済対策法案は2週間以内に議会を通過することを予想していないと述べたことが伝わり、上値の重荷となった。また、昨日大きく買われたハイテク株が決算を前に利益確定の流れとなった。

シカゴ先物清算値は大阪比120円高の2万2750円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2890円と日中比50円高で始まり、グローベックスのNYダウ先物が100ドルを超える上昇で推移していたことを受けて、寄り付き後には2万2930円まで上げ幅を広げた。米国市場開始後は2万2750円~2万2800円処でのこう着が続いていたが、引けにかけてのハイテク株の利食いで2万2700円まで下げており、2万2720円で取引を終えた。

ハイテク株が利食いに押された流れを受けて、売り先行の展開から始まろう。シカゴ先物にサヤ寄せする格好からレンジ下限レベルでの推移になりそうだ。前日に9%を超える上昇をみせていたテスラについても、4.5%安となった。高値圏で強弱感が対立している中では、手掛けづらさにつながる。また、昨日に日経225型主導の上昇により、NT倍率は先物中心限月で14.49まで上昇しており、やや低下を意識したスタンスとなりそうだ。

4連休を控えて商いが膨らまず、こう着感の強い相場展開がコンセンサスになろう。ただし、下値は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが期待されるため、売り仕掛け的な商いは入りづらい。反対にオーダーベースでは連休前に前倒しで売買を執行する動きも意識される。本格化する米決算や米財政策への思惑、新型コロナウイルス治療薬の進展期待などにより、ヘッジ対応の買いが意識されやすいだろう。

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