この記事はプレミアム会員限定です

お金の流れに逆らわない「強いものは強い」戦略で今、注目するのは?

特集
2021年2月12日 10時30分

元・証券ディーラーに聞く、需給で考えるウィズコロナ相場~第2回

~株探プレミアム・リポート~

出来高の大きさは、「売買(する人が)多い」状態になります。その中で、高値圏で膨らんだ場合は、多くの人が集まり、言ってみれば人気がピークを迎えた可能性が高い。

ということは、株価の天井圏が近づいた可能性があるため、その後の反動売りを警戒する必要がありますね。

例えば、昨年の5月と6月、そして11月に高値圏から大きく崩れたアンジェス<4563>は、いずれも高値から大きく値を崩した日は出来高が膨らんでいます。

■アンジェス<4563>の日足チャート(20年4月~)

【タイトル】

―― 反対に底値圏で出た場合は「セリングクライマックス」となるのでしょうか?

たけぞう: 経験則から、そうなりやすいですね。私自身は、昨年3月のコロナ大暴落の中、19日に日経平均が大底を付けたタイミングで上手く拾うことができました。

この時は、その2日前にTOPIX(東証株価指数)が上昇に転じていたこと、そして、19日の当日も日経平均は寄り付きから500円以上も値下がりする場面があったのに、TOPIXは構成銘柄の半数以上が値上がりしているという点に着目したのです。そして、この時も、日経平均の出来高は大きく膨らんでいました。

■日経平均株価の日足チャート(20年1~6月)

【タイトル】

長期と短期の両輪で、大きな流れに乗る

―― 売買高はシンプルで分かりやすい指標ですね。さて、これらを踏まえて、「大きな流れに乗る」という発想に立った場合、どんな投資を心掛けたらいいのでしょうか?

たけぞう: 「大きな流れ」には、「長期で続く大きなうねり」と「短期的に強まるうねり」と2つがあると思います。この両方を同時に狙うやり方をしていくのが理想ですね。

大きなうねりには、中長期のじっくり型で乗っていき、主には株式投資の王道である長期的な企業業績に着目します。具体的には、足元では景気の回復、もっと先にはEV(電気自動車)の普及やビッグデーターを処理するデーターセンターの拡大などでエネルギー需要の拡大が見込まれる電力株が候補になります。

そして、業績が上向きで、やはり長期で需要が発生していくと考えられる廃棄処理関連やリサイクル関連がターゲットになると見ています。

短期狙いは、資金が流れ込むテーマ株に乗っていくやり方ですね。こちらの詳細は次回にお話しします。

電力株で配当を得ながら安定成長のうねりに乗る

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.