注目銘柄ダイジェスト(前場):エニグモ、ジェイ・エス・ビー、山王など

市況
2021年12月15日 11時56分

エニグモ<3665>:757円(-244円)

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は19.7億円で前年同期比4.9%増益となったが、上半期実績の同21.5%増からは増益率が鈍化へ。つれて、通期予想は従来レンジの30.6-35.2億円から28億円、前期比7.7%減と、一転減益見通しに下方修正している。緊急事態宣言の長期化による消費活動の低迷、気温上昇による秋冬アイテム需要の初動の鈍化などから、「BUYMA」の取扱高が伸び悩んできているもよう。

ジェイ・エス・ビー<3480>:3135円(+375円)

大幅反発。前日に21年10月期の決算を発表、営業利益は53.4億円で前期比23.0%増益となり、11月30日に上方修正した水準での着地になっている。一方、22年10月期も58.8億円で同10.2%増と連続2ケタ増益の見通しとしている。年間配当金も前期の35円から36円に引き上げ計画。想定以上に好調な入居状況などを反映して、23年10月期目標値も60.7億円から67.4億円に上方修正している。

ブイキューブ<3681>:1058円(+50円)

大幅反発。オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッドイベントに対応するサービス提供を開始と前日に発表、今後ハイブリッド開催が拡大していくとみられるなか、期待材料につながっているもよう。オンラインイベントプラットフォームやオンラインセミナーサービスの機能を強化、ハイブリッドイベントにも対応するサービスとして提供していく。株価下げ止まりで、1000円水準を心理的な節目と意識する流れも強まる形に。

神戸物産<3038>:3845円(-50円)

売り先行。前日に21年10月期の決算を発表、営業利益は273億円で前期比14.5%増益、材料価格上昇などで従来計画294億円をやや下回る着地に。一方、22年10月期は288億円で同5.5%増益の見通しとしており、市場予想を40億円程度下振れ。また、新中期計画でも24年10月期営業利益目標は320億円、想定以上の収益成長鈍化と捉えられている。保守的な計画とはみられるが、期待値との乖離の大きさを売り材料視する動きがやや優勢。

トヨタ自<7203>:2100円(+55円)

大幅続伸。前日にバッテリーEV戦略に関する説明会を開催、販売台数目標などを上方修正しており、ポジティブに捉える動きが優勢となっている。電力のみで走行する「バッテリーEV」を2030年までに30種類投入、同年までにグローバル販売台数350万台を目指すとしており、従来のFCV含めた200万台から引き上げている。バッテリー投資も加速化し、30年までの投資額を従来の1.5兆円から2兆円に引き上げへ。

日本電解<5759>:4250円(+220円)

5日ぶり反発で一時ストップ高。米国市場向け車載電池用銅箔製品の供給能力を増強するため、米子会社が新工場を建設すると発表している。場所は米サウスカロライナ州カムデンで、既存工場に隣接させる。設備投資額は約1.4億ドル(約150億円)。生産能力は年産約9000トン。22年春に着工し、23年夏に竣工する。新工場で生産する製品は米国内の大手電池メーカーに供給する予定。

Pアンチエイジ<4934>:11370円 カ -

ストップ高買い気配。22年7月期第1四半期(21年8-10月)の営業利益を20.74億円と発表している。前年同期比増減率は非開示。通信販売で広告投資が抑えられたことに加え、卸売販売で基礎化粧品「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」などが伸びた。第2四半期累計予想は26.00億円、通期予想は60.00億円で据え置いた。それぞれ進捗率は79.8%、34.6%に達しており、第1四半期の好業績が評価されているようだ。

山王<3441>:1615円(+135円)

大幅に反発。22年7月期第1四半期(21年8-10月)の営業利益を前年同期比1017.8%増の1.48億円と発表している。5Gを中心とする通信向けに加え、産業機器向け、自動車向けの受注活動や生産拡充が奏功し、国内セグメントが黒字に転換した。第2四半期累計予想は249.4%増の1.60億円、通期予想は前期比14.1%増の3.00億円で据え置いた。進捗率はそれぞれ92.5%、49.3%に達している。

《ST》

提供:フィスコ

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