話題株ピックアップ【夕刊】(1):田中化研、伯東、ZOZO

注目
2022年8月1日 15時14分

■田中化学研究所 <4080>  1,368円  +300 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値

田中化学研究所<4080>がストップ高。前週末7月29日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比3.4倍の11億6700万円で着地した。通期で赤字を見込んでいるだけに、今回の大幅増益がサプライズとなる形で買いが流入したようだ。売上高も同56.4%増の152億5100万円だった。自社製品の主原料であるニッケルやコバルトの国際相場の変動に伴う利益や、スウェーデンの電池メーカーであるノースボルトへの技術支援に関する収益計上が大きく寄与した。なお、主原料の相場に関して今後の変動幅や業績に与える影響を予測することが困難なことから、通期見通しは据え置いた。

■M&A総合研究所 <9552>  2,868円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

M&A総合研究所<9552>はストップ高。7月29日の取引終了後、22年9月期の単独業績予想について、売上高を29億9700万円から35億4300万円(前期比2.7倍)へ、営業利益を12億7100万円から17億4000万円(同3.1倍)へ、純利益を8億8200万円から11億7900万円(同3.2倍)へ上方修正したことが好感された。第3四半期において受託済み案件が順調に成約し、第4四半期においても堅調に推移すると想定されることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(21年10月~22年6月)決算は、売上高28億1700万円、営業利益16億8000万円、純利益11億4000万円だった。なお、前年同期は四半期財務諸表を作成していないため、比較は記載されていない。

■伯東 <7433>  3,055円  +492 円 (+19.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

伯東<7433>が寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず、25日移動平均線を足場にマドを開けての大幅高に買われる展開。化合物半導体製造装置に強みを持つ半導体商社だが、足もとの業績は会社側の想定を上回って絶好調に推移している。同社は前週末7月29日取引終了後に23年3月期上期(22年4~9月期)業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の35億円から65億円(前年同期比56%増)に大幅増額しており、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけている。車載や産業機器向けデバイス需要が高止まりしているほか、企業の設備投資の活発化も半導体関連分野などの収益を後押ししている。今回の上方修正に伴い上期時点の対通期進捗率は93%に達し、通期予想の上振れに対する期待も高まっている。

■NSユナイテッド海運 <9110>  4,680円  +700 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位

NSユナイテッド海運<9110>がストップ高に買われる異彩人気となった。郵船系の外航海運会社で鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船を主力とする。今期前半のばら積み船市況の好調と円安効果を反映し、足もとの業績は会社側想定を大きく上回る推移となっている。前週末7月29日に23年3月期業績予想の大幅上方修正を発表、営業利益は従来予想の210億円から80億円も上乗せした290億円(前期比9%増)を見込んでおり、従来の大幅減益予想から一転して増益見通しに変わったことがポジティブサプライズとなった。急騰後でもPER4倍台で配当利回りは7.3%前後あり、依然として割安感が際立つ状況にある。

■エンプラス <6961>  3,480円  +502 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位

エンプラス<6961>がストップ高の3480円に買われた。7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を350億円から375億円(前期比14.0%増)へ、営業利益を42億円から65億円(同80.5%増)へ、純利益を28億円から46億円(同81.9%増)へ上方修正したことが好感された。為替が円安で推移している影響に加えて、第1四半期のセミコンダクター事業で各種ICテスト用ソケット、バーンインソケットの販売が好調に推移しており、サーバーや自動車用途の需要は今後も増加傾向が続く見通しであることが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高101億1500万円(前年同期比22.9%増)、営業利益19億5800万円(同2.2倍)、純利益15億200万円(同3.3倍)だった。同時に8月31日付で350万株(発行済み株数の26.45%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は973万2897株となる予定だ。

■日本化薬 <4272>  1,278円  +163 円 (+14.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

日本化薬<4272>が急反騰し年初来高値を更新。7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1968億円から2100億円(前期比13.6%増)へ、営業利益を184億円から238億円(同13.1%増)へ、純利益を140億円から194億円(同12.9%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。為替の影響や売上原価率の低減などを考慮したという。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高482億9600万円(前年同期比4.0%増)、営業利益63億8000万円(同8.4%増)、純利益59億5700万円(同13.1%増)だった。

■インフォマート <2492>  522円  +56 円 (+12.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

29日に決算を発表。「上期経常は43%減益・通期計画を超過」が好感された。

インフォマート <2492> [東証P] が7月29日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比43.3%減の4億1300万円に落ち込んだが、通期計画の4億0500万円に対する進捗率が102.0%とすでに上回り、さらに5年平均の54.5%も超えた。

⇒⇒インフォマートの詳しい業績推移表を見る

■ミスミグループ本社 <9962>  3,680円  +385 円 (+11.7%)  本日終値

29日に発表した「6月売上高は7.2%増」が買い材料。

6月売上高は7.2%増。

■マックス <6454>  1,889円  +191 円 (+11.3%)  本日終値

マックス<6454>が急反発。7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を781億円から824億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を82億円から90億円(同20.0%増)へ、純利益を60億円から68億円(同11.6%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に、欧米で建設市場の活況が継続したことなどを背景に、国内外で鉄筋結束機「ツインタイア」やその消耗品の販売が大幅に伸長し、足もとの業績が好調に推移していることに加えて、想定為替レートを見直したことが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高203億3600万円(前年同期比18.5%増)、営業利益21億9100万円(同22.3%増)、純利益22億2000万円(同67.8%増)だった。

■ZOZO <3092>  3,160円  +297 円 (+10.4%)  本日終値

ZOZO<3092>が大幅高。同社は7月29日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比13.7%増の143億1200万円となり、通期計画515億円に対する進捗率が27.8%となったことが好感されたようだ。売上高は同9.6%増の425億9000万円で着地。商品取扱高に対する売上高比率の高い買い取り・製造販売やUSED販売、広告事業の伸長などが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

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