【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、欧州の政局不安で一時3万8000円割れ (6月17日)

市況
2024年6月17日 18時14分

日経平均株価

始値  38440.98

高値  38442.70(09:00)

安値  37950.20(13:38)

大引け 38102.44(前日比 -712.12 、 -1.83% )

売買高  15億7082万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆6272億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅反落、一時3万8000円台割れ

2.欧州の政局不安などが全体相場の重荷となる

3.日銀緩和策の転換思惑が円高を誘発し逆風に

4.大引けも700円超の下げ、77%の銘柄が下落

5.売買代金はSQ除き6営業日連続で4兆円下回る

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比57ドル安と4日続落した。6月の消費者態度指数が低水準となり米景気の減速に対する懸念が高まった。

週明けの東京市場では、主力株中心にリスクオフの展開となり、日経平均株価は大幅反落し、3万8000円台を割り込む場面もあった。

17日の東京市場は、リスク回避目的の売り圧力が先物主導で増幅され、日経平均は一気に水準を切り下げた。一時は800円を超える急落で3万7900円台まで下押す場面もあった。欧州の政局不安などを背景に海外投資家と思われる売りが225先物を絡め高水準となり、全体指数を押し下げる格好となった。日銀による大規模金融緩和策の転換への思惑が外国為替市場で円高に誘導し、これも輸出セクターを中心に逆風となった。値下がり銘柄数は後場になってやや減少したが、プライム市場全体の77%の銘柄が下落する個別株ベースでも売り圧力の強い地合いだった。また、売買代金は3兆6000億円台で前週末のメジャーSQ算出日を除けば、6営業日連続で4兆円台を下回っている。

個別では、売買代金トップとなったディスコ<6146>が大きく下値を探ったほか、売買代金2位のレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力銘柄が軒並み売られた。トヨタ自動車<7203>の下値模索が続き、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ファーストリテイリング<9983>、日立製作所<6501>なども下げた。マネジメントソリューションズ<7033>がストップ安、ギフトホールディングス<9279>、フリービット<3843>なども急落した。

半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ファンケル<4921>が商いを伴い上昇、太陽誘電<6976>の上げ足の強さも目立った。低位株では曙ブレーキ工業<7238>が急動意をみせ値上がり率トップに。プロレド・パートナーズ<7034>がストップ高に買われ、TOKYO BASE<3415>も活況高となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、エーザイ <4523>、太陽誘電 <6976>、日産化 <4021>、アサヒ <2502>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約283円。

東証33業種のうち上昇は医薬品のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)水産・農林業、(3)サービス業、(4)情報・通信業、(5)繊維製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)不動産業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)非鉄金属、(5)精密機器。

■個別材料株

△学びエイド <184A> [東証G]

25年4月期営業37%増益で最高更新が続く。

△菊池製作 <3444> [東証S]

25年4月期は最終黒字計画で3期ぶり復配予想。

△モルフォ <3653> [東証G]

2~4月期業績急回復受け投資資金が集中。

△ファンケル <4921> [東証P]

キリンHD <2503> によるTOB価格にサヤ寄せ。

△Dサイクル <5888> [東証G]

PB電動アシスト車好調で第1四半期50%営業増益。

△パワーファス <5950> [東証S]

上半期末20円配実施がサプライズに。

△プロレド <7034> [東証P]

4月中間期の営業黒字確保をポジティブ視。

△ブレーキ <7238> [東証P]

事業再生計画期間の終了を材料視。

△明豊エンタ <8927> [東証S]

今期業績・配当予想の上方修正を好感。

△イントループ <9556> [東証G]

第3四半期営業利益25%増で過去最高を更新。

▼カゴメ <2811> [東証P]

自社株処分による売り出しなどで253億円調達へ。

▼MSOL <7033> [東証P]

今期下方修正を嫌気。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ブレーキ <7238>、(2)ファンケル <4921>、(3)プロレド <7034>、(4)セルソース <4880>、(5)ネオジャパン <3921>、(6)T-BASE <3415>、(7)日農薬 <4997>、(8)コプロHD <7059>、(9)スペース <9622>、(10)日ヒュム <5262>

値下がり率上位10傑は(1)MSOL <7033>、(2)フリービット <3843>、(3)ギフトHD <9279>、(4)リンクユーG <4446>、(5)カドカワ <9468>、(6)パーク24 <4666>、(7)カゴメ <2811>、(8)FPパートナ <7388>、(9)三井ハイテク <6966>、(10)ロードスター <3482>

【大引け】

日経平均は前日比712.12円(1.83%)安の3万8102.44円。TOPIXは前日比46.60(1.70%)安の2700.01。出来高は概算で15億7082万株。東証プライムの値上がり銘柄数は336、値下がり銘柄数は1264となった。東証グロース250指数は638.23ポイント(0.50ポイント安)。

[2024年6月17日]

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