概要・株価
チャート
ニュース
かぶたん ロゴ
PR

北陸企業ニュース-最高益-【今村証券アナリストレポート】

材料
2026年6月2日 11時31分

企業業績が好調だ。上場企業の2026年3月期の純利益は前の期に比べて13%増加し、5年連続で最高益を更新した。稼ぐ力を示す売上高純利益率は7.0%と、2009年3月期以降で最大だ。米関税の影響を受けた自動車・部品が落ち込んだことで製造業が小幅な減益となったが、非製造業が22%増益と業績改善に寄与した。特に好調が目立つのは建設や銀行だ。建設業においては建設需要が伸びる中で価格転嫁も進みやすく、工事の採算が改善している。銀行は日銀の利上げによる貸出金利の上昇で利息収入が伸びたうえ、持ち合い解消を背景とした政策保有株の売却も利益を押し上げた。製造業でも人工知能(AI)需要を取り込む半導体や部材が伸びた電気機器や非鉄金属は好調だった。

2027年3月期も企業業績は堅調を維持しそうで、純利益は5%の増益が見込まれる。原油高を受けて空運や海運などで減益が見込まれるが、引き続きAI関連や銀行の好調が見込まれる。

北陸の企業も約6割の企業の業績が改善しそうだ。AIや半導体などの成長の恩恵を受ける企業は少ないものの、価格転嫁や生産性向上を見込む。

以下は今期最高益更新が見込まれる北陸の上場企業だ。今回はこの中から小松ウオール工業 <7949> [東証P]を取り上げる。なお、表中のCKサンエツ <5757> [東証P]、福井コンピュータホールディングス <9790> [東証P]は直近の下記レポートを参照いただきたい。

▼CKサンエツ:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】

▼福井コンピュータホールディングス:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】

【タイトル】

●小松ウオール工業<7949>[東証P]

作成者 織田真由美

レーティング:NEUTRAL

◆間仕切市場でシェア3割と業界トップ、移動間仕切に強み

【タイトル】

受注から設計、製造、販売、施工、サービスまで自社で対応する「自社一貫システム」が特長で、少量多品種生産に対応し、オーダーメイド品を短納期で設計・製造できることが強みだ。

【タイトル】

殊に高さ10メートル超の大型の移動間仕切のシェアは7割とも言われ、同社の独壇場だ。移動間仕切は昇降やスライド、収納時などでのスムーズな動きに加え、安全性が求められるだけに納入実績のある同社は他社の追随を許さない状況だ。新規のビル建設のみならず、ホテルやホールなどのリニューアル工事でも需要がある。オーダーメイド品が多いことから高い利益率が維持されやすいうえ、トイレブースなどとのクロスセルにつなげられている。

また、近年開発した外壁用途の移動間仕切はオフィスビルや商業施設、コンベンションホールなどでの採用が活発だ。さらに前期には耐風バリアや止水バリアの性能を向上させ高階層でも使用できる「SKYDOOR」を開発、すでに地上138メートルの階層に納入実績がある。

オフィスのリニューアル需要などを背景に間仕切市場が拡大する中、業績は堅調だ。2026年3月期は受注高・売上高が過去最高となり、高付加価値製品の販売好調が寄与し利益率が改善、営業利益は11年ぶりに最高益を更新した。

今期も足元の高水準の受注残高(2026年3月末時点204億8600万円)が支えとなり、営業利益は最高益を更新する見通しだ。

来期については現在建設中の加賀工場第2棟(2027年5月操業予定)の稼働が寄与することで増収増益が期待される。売上高は今期予想に比べて6%程度増収の515億円、営業利益46億円(同8%増)、純利益33億円(同8%増)、EPS187.5円を予想する。

業績は堅調ながら、今期や来期の増益率が1桁台が予想される中ではバリュエーションは妥当と考える。投資判断は「NEUTRAL」とする。

他方、会社は株主還元方針として「純資産配当率(DOE)6%を目安とする」と掲げる。配当利回りは5%超と魅力的な水準であり、配当重視であれば投資対象として検討に値すると考える。

【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。

--------------------------------------------------------------------------------------
今村証券株式会社
  金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人資産運用業協会
--------------------------------------------------------------------------------------
【アナリストによる証明】
本資料に示された見解は、言及されている発行会社とその発行会社等の有価証券について、各アナリストの個人的見解を正確に反映しており、さらに、アナリストは本資料に特定の推奨または見解を掲載したことに対して、いかなる報酬も受け取っておらず、今後も受け取らないことを認めます。
--------------------------------------------------------------------------------------
【免責・注意事項】
本資料は投資判断の参考となる情報提供を目的とし、信頼できると思われる各種データに基づき作成したものですが、正確性・完全性を保証するものではありません。本資料に記載された意見・予測等は、作成時点における今村証券の判断に基づくもので、今後、予告なしに変更されることがあります。本資料は投資結果を保証するものではございませんので、本資料の内容について第三者のいかなる損害賠償の責任を負うものでもありませんし、本資料に依拠した結果として被った損害または損失について今村証券は一切責任を負いません。投資に関する最終決定はご自身の判断で行ってください。今村証券は本資料に関するご質問やご意見に対して、何ら対応する責任を負うものではありません。

今村証券及びその関連会社、役職員が、本資料に記載されている証券もしくは金融商品について、自己売買または委託売買取引を行うことがあります。

本資料は今村証券の著作物であり、著作権法により保護されております。今村証券の事前の承認なく、また電子的・機械的な方法を問わず、本資料の全部もしくは一部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。
――――――――――――――――――――――――――――――――-

今村証券より提供されたレポートを掲載しています。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集