ゴールドウイン:OUTPERFORM継続【今村証券アナリストレポート】
●ゴールドウイン<8111>[東証P]
レーティング: OUTPERFORM(2026/6/3)→ OUTPERFORM
◆「ザ・ノース・フェイス」等のスポーツ・アウトドアアパレルメーカー
◆「ザ・ノース・フェイス」は夏物販売苦戦、「ゴールドウイン」は順調拡大
◆今期は営業減益に転じそうだが、来期は再び増益へ

(注)2025年10月1日付で株式1株につき3株の割合で株式分割を実施しており、23/3期~26/3期のEPS・1株配、26/3期のBPS・CFPSは23/3期首に分割が行われたと仮定して算定。
◆「ザ・ノース・フェイス」等のスポーツ・アウトドアアパレルメーカー
「ザ・ノース・フェイス」が連結売上高(前期(2026年3月期))の約3/4を占める(資料1、出所:統合報告書)。「ザ・ノース・フェイス」は日本と韓国での商標権を保有し、その国でフィットした製品の企画から販売までを一貫して行っている。トップアスリートともに開発した高機能製品のノウハウを日常着に応用したことで成長を果たした。この成功モデルをオリジナルブランドであり世界中で展開可能な「ゴールドウイン」へ波及させる取り組みを推進中だ。

◆「ザ・ノース・フェイス」は夏物販売苦戦、「ゴールドウイン」は順調拡大
今期(2027年3月期)第1四半期は、「ザ・ノース・フェイス」の夏物商材の販売が減少した(資料2、出所:決算説明資料)。スポーツ量販店などに対する卸売部門で出荷を前期末に前倒した反動が生じたほか、6月の気温が直近数年に比べて低く、汎用性の高い商材(Tシャツ、ハーフパンツ、サンダル等)の売れ行きが低調だった。対して、機能性(UV対応、レイン、通気性等)商材の販売は堅調だった。こうした販売動向は7月も続いた模様だ。

「ゴールドウイン」の販売は拡大した(資料3、出所:決算説明資料)。特に海外が伸びた。「ゴールドウイン」は国内外22店舗(7月末時点)の内、13店舗を中国に構え、今期の出店予定は10店舗の内、6店舗が中国だ(4店舗(内中国2店舗)を7月までに出店済み)。高価格帯ながら機能性と審美性を兼ね備えた商品が中国人富裕層に受け入れられている。

◆今期は営業減益に転じそうだが、来期は再び増益へ
経費面は、第1四半期に人的資本への投資(人事制度変更、賃上げ、採用)、「ザ・ノース・フェイス」や「ゴールドウイン」に対する投資を計画通りに増やした。第2四半期以降は精査を進めながらも、成長投資は計画通りに執行する方針だ。
こうした状況を受けて、第1四半期の連結売上高は前年同期比1%減、営業利益は同82%減となり、会社予想からは売上高が18億円強、営業利益が13億円強下回った(資料4、出所:決算説明資料)。また、会社予想については、第2四半期累計期間の売上高を当初予想比43億円減額の556億円(前年同期比0.0%)へ、営業利益を当初予想比28億円減額の42億円(同39.6%減)へ見直した。一方で通期(売上高1454億円、営業利益261億円、純利益256億円)は変更していない。取り扱い比率が高い秋冬商材の販売が伸びるとの前提を変えていないためだ。「ザ・ノース・フェイス」ブランド生誕60周年関連施策の展開、秋冬商材の立ち上がり強化、店頭を起点とした販売活動の徹底に取り組む。

今村証券による今期業績予想は、売上高1414億円(前期比+2.8%)、営業利益245億円(同▲5.3%)、純利益248億円(同+2.9%)とする。会社予想、前回(6月)の今村証券予想(売上高1454億円、営業利益268億円、純利益261億円)を下回るが、秋冬商材の販売増加、経費抑制により、第3四半期から業績が回復に向かうと考える。来期(2028年3月期)は、売上高1500億円(今期今村証券予想比+6.1%)、営業利益265億円(同+8.2%)、純利益262億円(同+5.6%)を予想し、「ゴールドウイン」の業績向上、経費の伸び鈍化を背景にした増収率の加速、営業増益への転換を見込んだ。株主還元に関しては、今期が16期連続の増配、来期も増配が可能と考え、継続的な自己株式の取得が期待できるとの見方も堅持する。投資判断は「OUTPERFORM」を継続する。
| 【レーティングの定義】 OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。 NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 |
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金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。
株探ニュース