3日の米国市場ダイジェスト:ダウ98ドル高、投資家のリスク選好姿勢が強まる

市況
2018年1月4日 7時43分

■NY株式:ダウ98ドル高、投資家のリスク選好姿勢が強まる

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は98.67ドル高の24922.68、ナスダックは58.63ポイント高の7065.53で取引を終了した。アジア・欧州株が概ね全面高となるなか、米国株にも買いが先行。11月建設支出や12月ISM製造業景況指数が予想を上回り、終日堅調推移となった。FOMC議事録では、数人の委員が足元の低調なインフレ基調に懸念を示した一方で、減税による更なる経済成長が指摘された。大半が年内の緩やかな利上げ継続を支持する見方を示した。発表後の相場は上げ幅を拡大する展開となった。新年に入り、投資資金が流入するとの期待も相場を支えている。ダウ、ナスダック総合指数、S&P500指数が揃って最高値を更新した。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや公益事業が下落した。

半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は競合のインテル(INTC)が過去約10年の間に製造したプロセッサに重大な欠陥があるとの報道を受け、代替需要への期待から上昇。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は3億ドルの負債返済が報じられ堅調推移。ITサービスのIBM(IBM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落した。

12月の新車販売は旺盛なトラック需要が奏功し、自動車大手のフォード(F)は前年比小幅増、ゼネラル・モーターズ(GM)は市場予想ほど落ち込まなかった。両社とも株価は上昇している。一方で、17年通年の新車販売台数は2009年以来初めて前年比マイナス成長となった。

■NY為替:米FOMC議事要旨や良好な指標受けてドル買い優勢

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円19銭から112円61銭まで上昇し、112円51銭で引けた。米国の12月ISM製造業景況指数や11月建設支出の上振れが好感されたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月12-13日開催分)を受けて3月利上げ観測がやや高まったことで、ドル買いが優勢になった。 ユーロ・ドルは1.2035ドルから1.2001ドルまで下落し、1.2015ドルで引けた。

ユーロ・円は134円84銭から135円25銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3567ドルから1.3495ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9756フランから0.9798フランでもみ合いになった。

■NY原油:大幅反発で61.63ドル、米原油在庫の減少予想や寒波などで思惑的な買い

NY原油先物は反発(NYMEX原油2月限終値:61.63↑1.26)。60.78ドルから61.67ドルまで上昇した。明日発表となる米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、国内全体の原油在庫が7週連続で減少すると予想されていることが、思惑的な買いにつながった。また、米国東側における強烈な寒波襲来に絡み、需要増への連想も下支えとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表後は、3月利上げ観測が高まり、ユーロ・ドルが弱含んだことでやや伸び悩んだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.80ドル -0.10ドル(-0.33%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.33ドル +0.14ドル(+0.27%)

ゴールドマン・サックス(GS)253.29ドル -2.38ドル(-0.93%)

インテル(INTC)      45.26ドル -1.59ドル(-3.39%)

アップル(AAPL)      173.23ドル -0.03ドル(-0.02%)

アルファベット(GOOG)   1082.48ドル +17.48ドル(+1.64%)

フェイスブック(FB)    184.67ドル +3.25ドル(+1.79%)

キャタピラー(CAT)     157.28ドル +0.24ドル(+0.15%)

アルコア(AA)       54.50ドル -0.67ドル(-1.21%)

ウォルマート(WMT)     99.45ドル +0.86ドル(+0.87%)

スプリント(S)       5.90ドル -0.03ドル(-0.51%)

《HT》

提供:フィスコ

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