北興化が大幅高、18年11月期も最終増益確保見込みで再評価
北興化学工業<4992>が大幅高となり、東証1部で前場値上がり率上位に買われている。同社は農薬の大手メーカーで医薬中間体など非農薬部門も充実している。前週末12日取引終了後に18年11月期の連結業績予想を発表したが、売上高は414億円(前期比4.0%増)、営業利益は26億5000万円(同15.9%増)、最終利益は21億円(同5.6%増)と高変化を見込んでいる。
同社は前週9日に決算発表に先立って17年11月期業績の上方修正を発表していたが、好決算を事前にマーケットが織り込んでいたことに加え、市場の期待に届かなかったとの見方から翌10日に大幅安となった経緯がある。ただ、市場では「(10日は)短期筋の狼狽的な売りが売りを呼ぶ形となったが、実態は良好であり18年11月期も最終利益は増益を確保する見通し。PER10倍以下でPBRも1倍を下回る時価は明らかに売られ過ぎと判断される。信用買い残も直近発表分では30万株を下回って推移するなどピーク時からは改善しており、改めて買い直される格好となった」(国内準大手証券ストラテジスト)としている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)