前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2018年1月31日 5時20分

■タカラレーベ <8897>  492円 (-34円、-6.5%)

タカラレーベン <8897> が4日続伸。同社は29日大引け後(17:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比39.8%減の16.6億円に落ち込み、通期計画の95億円に対する進捗率は17.5%にとどまり、5年平均の39.6%も下回った。

■日立金属 <5486>  1,530円 (-98円、-6.0%)

日立金属 <5486> が大幅反落。29日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を9500億円から9900億円(前期比8.7%増)へ上方修正した一方、営業利益を800億円から680億円(同3.1%増)へ下方修正したことが嫌気された。主力の工具鋼や半導体関連装置向け部材などの需要増加や、原材料価格の上昇(価格スライド制)、為替の円安などで売上高は上振れる見通しだが、耐熱鋳造部品やアルミホイールの収益性の低下、原材料価格上昇に伴うコストの増加の影響などがあり、利益は下振れる見通しという。なお、純利益は従来見通しの450億円(同11.1%減)を据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(17年4-12月)決算は、売上高7331億1300万円(前年同期比10.0%増)、営業利益423億9300万円(同14.5%減)、純利益348億800万円(同3.8%減)だった。

■ゼンリン <9474>  3,975円 (-215円、-5.1%)

ゼンリン <9474> が急反落。29日の取引終了後、3月31日を基準日として1対1.5株の株式分割を実施すると発表したほか、第3四半期累計(17年4-12月)連結決算が、売上高395億3500万円(前年同期比5.0%増)、営業利益7億2200万円(前年同期5900万円)、最終利益2億9500万円(同1億7000万円の赤字)と大幅増益となったと発表したが、10-12月営業利益が同42%減となり、また、第3四半期までの進捗率が営業利益で16%と低いことが嫌気されたようだ。第3四半期累計期間では、主力の地図データベース関連事業で国内カーナビゲーション用データの販売が好調に推移したほか、住宅地図データベースを活用したGIS関連の売り上げも堅調に推移したという。ただ、増収に伴う支払手数料などの売上原価が増加したほか、人件費などの増加が利益を圧迫しているようだ。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比3.8%増)、営業利益45億円(同6.3%増)、最終利益27億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■東エレク <8035>  21,475円 (-635円、-2.9%)

東京エレクトロン <8035> が反落。ここ為替の円高進行と相まって半導体関連セクターには向かい風が強い。29日の米国株市場ではアプライドマテリアルズなどが売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら反落した。東京市場でも関連銘柄の好業績が事前に織り込まれるなか、四半期決算発表を前にいったんキャッシュポジションを高める動きが優勢だ。東エレクは18年3月期営業利益段階で前期比74%増の2710億円を見込んでいるが、30日引け後に第3四半期決算発表を控えており、この結果と株価の反応を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。

■村田製 <6981>  15,625円 (-305円、-1.9%)

村田製作所 <6981> 、アルプス電気 <6770> 、フォスター電機 <6794> 、日東電工 <6988> など電子部品株は軒並み軟調な展開となった。村田製をはじめ米アップルのiPhone向け有力サプライヤーだが、最新モデル「iPhoneX」の減産が報じられるなか株価に逆風材料となった。iPhoneXは1台11万円を超える高価格がネックとなり足もとの販売が低迷している。30日の日本経済新聞は「1-3月期の生産量を当初計画から半減させる見通し」と伝えており、これがネガティブ視された。

※30日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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