話題株ピックアップ【夕刊】(1):シグマクシス、アイスタイル、三菱自

注目
2018年2月6日 15時17分

■シグマクシス <6088>  1,541円  +128 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

シグマクシス <6088> が急反騰し、昨年来高値を更新した。5日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比69.0%増の8.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。コールセンター案件に伴うハードウェア製品の販売が減少したものの、利益率の高いコンサルティングサービスの売上増加や内製化の進展で採算が向上したことが寄与。持分法投資損益の改善や受取配当金の増加も利益を押し上げた。昨年12月に上方修正した通期計画の10億円に対する進捗率は83.0%に達しており、さらなる業績上振れが期待できる状況にある。

■バローホールディングス <9956>  2,763円  +115 円 (+4.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

バローホールディングス<9956>が大幅高。同社はきょう午後1時に、18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結営業利益が111億1700万円(前年同期比6.6%減)になったと発表。ただ、10~12月期の営業利益は43億3200万円(前年同期比4.3%増)と、小幅ながら増益を確保した。10~12月期の営業収益は1430億3400万円(同2.7%増)となった。ドラッグストアとホームセンターの既存店売上高がともに11・12月と2カ月連続で前年実績を上回ったほか、スーパーマーケットの既存店売上高が12月にプラス転換したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■マルハニチロ <1333>  3,255円  +120 円 (+3.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

マルハニチロ <1333> が全般急落相場に逆行し、大幅反発。5日に発表した4-12月期決算は経常減益となったが、決算とあわせて通期予想の上方修正を発表しており、これがポジティブサプライズとなったようだ。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の251億円だった。漁業・養殖セグメントが好調だった一方、魚価高騰や円安による仕入れコストの増加が利益を圧迫した。しかしながら、売上、利益ともに当初の年間計画に対しては好調に推移していることを踏まえ、通期の同利益を従来予想の250億円→275億円に10.0%上方修正。減益率が10.3%減→1.3%減に縮小する見通しとなった。

■日本冶金工業 <5480>  315円  +11 円 (+3.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

5日、日本冶金工業 <5480> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の12億円→37億円に3.1倍上方修正。従来の48.9%減益予想から一転して57.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。ステンレス材の販売価格引き上げや子会社の業績好調が寄与する。川崎製造所の火災事故にかかる保険差益14.8億円を計上することも最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当は4円(前期は2.5円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■アイスタイル <3660>  1,402円  +31 円 (+2.3%)  本日終値

アイスタイル<3660>が全般安のなか続伸し、連日の実質上場来高値更新となった。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年7~12月)連結決算で、売上高138億5100万円(前年同期比64.4%増)、営業利益12億1300万円(同65.9%増)、純利益6億9900万円(同47.3%増)と大幅増益だったことが引き続き好材料視された。BtoBの既存サービスが着実に成長したほか、@cosmeでランキング上位の商品の取り扱いの強化や、@cosmeからの送客の強化などが奏功しBeauty Service事業が好調に推移したという。また、中国越境EC事業も急成長しているとしていることから、16日からの中国の春節を控えて、業績へのさらなる好影響も期待されているようだ。なお、18年6月期業績予想は売上高266億円(前期比40.8%増)、営業利益20億円(同36.5%増)、最終利益11億5000万円(同6.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱自動車工業 <7211>  830円  +12 円 (+1.5%)  本日終値

5日、三菱自動車工業 <7211> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の790億円→1100億円に39.2%上方修正。増益率が8.8倍→12倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。中国や東南アジア、北米などで販売台数が上振れするうえ、コスト削減の進展も寄与する。円安による採算改善や持分法投資利益の増加なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→17円(前期は10円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ティラド <7236>  3,800円  +15 円 (+0.4%)  本日終値

5日、ティラド <7236> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→64億円に14.3%上方修正。増益率が58.0%増→80.6%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。タイと中国子会社で主力の自動車用熱交換器などの販売が増加することが上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の33円→53円に大幅増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが12.6倍→10.4倍に低下し、割安感が強まっている。

■ダイヘン <6622>  833円  -189 円 (-18.5%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ダイヘン<6622>が急落。5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4~12月)連結決算は、売上高1028億900万円(前年同期比12.5%増)、営業利益64億4700万円(同42.8%増)、最終利益48億4000万円(同53.2%増)と大幅増益となったものの、10~12月期の営業利益は同10.1%減となっており、足もとの業績悪化を警戒した売りが出たようだ。国内での太陽光発電用パワーコンディショナーや電圧調整機器などの需要減少の影響で、電力機器事業が2ケタ営業減益となった。また、溶接メカトロ事業が伸び悩んだことも響いた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1450億円(前期比7.5%増)、営業利益100億円(同14.9%増)、最終利益70億円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本ケミコン <6997>  2,958円  -607 円 (-17.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位

5日に決算を発表。「今期最終を51%下方修正」が嫌気された。

日本ケミコン <6997> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は5.3億円の黒字(前年同期は4.6億円の赤字)に浮上して着地した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の43億円→21億円(前期は8.4億円)に51.2%下方修正し、増益率が5.1倍→2.5倍に縮小する見通しとなった。

⇒⇒日本ケミコンの詳しい業績推移表を見る

■あらた <2733>  4,990円  -1,000 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率5位

あらた<2733>がストップ安。5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4~12月)連結決算は、売上高は5599億8500万円(前年同期比3.8%増)、営業利益69億2700万円(同15.1%増)、純利益52億500万円(同34.1%増)と2ケタ営業増益となったが、18年3月期通期業績予想を売上高7240億円(前期比2.8%増)、営業利益87億円(同17.8%増)、純利益58億円(同19.3%増)の従来見通しを据え置いたことから、失望売りが出たようだ。第3四半期累計業績は、化粧品や装粧品などのヘルス&ビューティー商品や、衣料用洗剤、文具、食品などトイレタリー商品がドラッグストアやディスカウントストア向けを中心に好調に推移した。なお、従来35円を予定していた期末配当を5円増額して40円にすると発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。年間配当は75円(従来予想70円)となり、前期実績の65円に対しては10円の増配となる予定だ。

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