【↓】日経平均 大引け| 急落・一時1600円安、米株急落でリスク回避の売り加速 (2月6日)

市況
2018年2月6日 17時16分

日経平均株価

始値  22267.00

高値  22277.45(09:00)

安値  21078.71(13:48)

大引け 21610.24(前日比 -1071.84 、 -4.73% )

売買高  31億5571万株 (東証1部概算)

売買代金 5兆6483億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は1000円超の下げで3日続落、一時1600円下げる場面も

2.前日の米国株市場でNYダウが過去最大の下げ、リスクオフの流れが加速

3.米長期金利の上昇に加え、為替の円高も売り要因に後場一段安

4.大引けにかけ買い戻されるも値下がり数2000超え全体の98%が下落

5.売買代金も急増し5兆6000億円台は4年9ヵ月ぶり水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウが1175ドル安で過去最大の下げ幅を記録。引き続き、米長期金利の上昇が嫌気され全面安となった。

東京市場では、前日の米国株市場の急落を受けてリスクオフの流れが加速、全面安商状となり、日経平均株価は1071円安と急落、3日続落した。3日間の下げ幅は1800円を超えた。

6日の東京市場は朝方からリスク回避一色となり主力株をはじめ広範囲に売り込まれる展開でスタートした。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を嫌気してNYダウが一時1600ドル近い下落となり過去最大の下げ幅を記録したことで、東京市場でもこれに追随する形となった。外国為替市場で円高が進んだこともネガティブに働いた。後場に入ると海外ヘッジファンドとみられるアルゴリズムを使ったトレンドフォローの売りや、一部個人投資家の追い証回避の売りが出て、下げが加速し日経平均は一時1600円を超える下げをみせる場面もあった。大引けにかけては買い戻され、下げ幅を縮小したが終値ベースでも1000円を超える下落で昨年10月以来の安値水準で着地した。東証1部の98%の銘柄が下落、売買代金は5兆6000億円を上回り、2013年5月以来4年9ヵ月ぶりの水準に膨らんだ。

個別では、売買代金トップの任天堂<7974>のほか、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>など値がさ株の下げが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売られた。ダイヘン<6622>が値下がり率トップに売り込まれたほか、山一電機<6941>、日本ケミコン<6997>も大幅安、ショーケース・ティービー<3909>、シュッピン<3179>、TOKYO BASE<3415>、トーセ<4728>なども大きく値を下げた。

一方、値上がりはわずか35にとどまったが、そのなかアトラ<6029>が一時ストップ高に買われる人気となったほか、シグマクシス<6088>、マルハニチロ<1333>、日本冶金工業<5480>などが値を飛ばした。

日経平均採用で上昇したのは2銘柄のみで、プラス寄与の上位からマルハニチロ <1333> 、三菱自 <7211> 。押し上げ効果は約0.5円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約251円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)輸送用機器、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)ガラス土石製品、(2)金属製品、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)化学。

■個別材料株

△北野建 <1866>

4-12月期(3Q累計)経常は30%増益、通期計画を超過。

△クリエイト <3024> [JQ]

10-12月期(3Q)経常は57%増益、今期配当を2円増額修正。

△エスイー <3423> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常が18倍増益で着地。

△綜研化学 <4972> [JQ]

今期経常を26%上方修正、配当も30円増額。

△冶金工 <5480>

今期最終を一転58%増益に上方修正、1.5円増配。

△アトラ <6029>

前期経常を27%上方修正・2期ぶり最高益、配当も0.5円増額。

△シグマクシス <6088>

4-12月期(3Q累計)経常が69%増益で着地。

△NKK <6943> [JQ]

今期経常を33%上方修正。

△大水 <7538> [東証2]

株主優待制度の新設を引き続き材料視。

△バローHD <9956>

10-12月期営業益4%増を確保。

▼アドウェイズ <2489> [東証M]

10-12月期(3Q)経常は赤字転落。

▼なとり <2922>

今期経常を一転45%減益に下方修正。

▼リケンテクノ <4220>

今期経常を一転7%減益に下方修正。

▼報国鉄 <5542> [JQ]

JR東海 <9022> の亀裂が発見された軸箱体を当時の子会社が製造。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アトラ <6029> 、(2)シグマクシス <6088> 、(3)北野建 <1866> 、(4)バローHD <9956> 、(5)マルハニチロ <1333> 、(6)文化シヤタ <5930> 、(7)冶金工 <5480> 、(8)アグロカネシ <4955> 、(9)フォーバル <8275> 、(10)タキヒヨー <9982>

値下がり率上位10傑は(1)ダイヘン <6622> 、(2)平河ヒューテ <5821> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)日ケミコン <6997> 、(5)あらた <2733> 、(6)シュッピン <3179> 、(7)大阪工機 <3173> 、(8)Ubicom <3937> 、(9)井筒屋 <8260> 、(10)アルファ <4719>

【大引け】

日経平均は前日比1071.84円(4.73%)安の2万1610.24円。TOPIXは前日比80.33(4.40%)安の1743.41。出来高は概算で31億5571万株。値上がり銘柄数は35、値下がり銘柄数は2027となった。日経ジャスダック平均は3870.85円(298.41円安)。

[2018年2月6日]

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