【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、円安が追い風で自動車株や機械株に買い (2月8日)

市況
2018年2月8日 17時13分

日経平均株価

始値  21721.57

高値  21977.03(14:21)

安値  21649.70(12:43)

大引け 21890.86(前日比 +245.49 、 +1.13% )

売買高  18億2042万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆5495億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、途中伸び悩むも後場買い直される

2.米国株市場は依然不安定な値動きも、為替の円安など追い風

3.SQ前に先物絡みで振られるも、下値では国内勢の実需買い観測

4.自動車株や機械株などに買いが入り、全体地合い改善につながる

5.売買代金は高水準、個別物色意欲旺盛でストップ高銘柄相次ぐ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは19ドル安と反落。長期金利の上昇が警戒され売りに押された。

東京市場では日経平均株価が高く始まった後、前引けにかけて戻り売りに伸び悩んだが、後場に入り好業績銘柄など中心に買い直される展開となった。

前日の米国市場は、依然として不安定な値動きだが、下値に対するボラティリティが低下したことで投資家の過度な不安心理が後退した。これを受けて、8日の東京市場は、朝方は買い優勢で始まった。しかし、午前中は上値の重い展開を強いられた。明日のオプションSQを控え、先物を絡めた売買が全体に影響を及ぼしたが、後場は日経平均寄与度の高い値がさ株が買われ、指数を押し上げた。決算発表が佳境入りとなるなか、好業績銘柄などを中心に国内機関投資家の押し目買いも観測された。取引時間中に外国為替市場で円安に振れたこともポジティブに作用、自動車株や機械株などが買われたことが全体の地合いを良くした。東証1部の売買代金は前日、前々日に比べ減少しているとはいえ、3兆5000億円超と高水準が続いている。旺盛な個別株物色で20銘柄もストップ高(一時も含む)となった。

個別では、トヨタ自動車<7203>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢。ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども上昇した。日本電子材料<6855>、シンクロ・フード<3963>、イノテック<9880>、日精エー・エス・ビー機械<6284>がストップ高となったほか、ダイトロン<7609>、日本カーバイド工業<4064>、バリューコマース<2491>、オオバ<9765>なども値を飛ばした。東洋鋼鈑<5453>も物色人気となった。

半面、任天堂<7974>、ソニー<6758>が軟調、SMC<6273>も売られた。東洋エンジニアリング<6330>、タカラトミー<7867>が急落、イソライト工業<5358>も大幅安。安藤ハザマ<1719>、アイスタイル<3660>などの下げも目立つ。シグマクシス<6088>、ディー・エル・イー<3686>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ソニー <6758> 、明治HD <2269> 、JT <2914> 。押し下げ効果は約28円。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)ガラス土石製品、(3)輸送用機器、(4)繊維製品、(5)医薬品。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)その他製品、(2)海運業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△手間いらず <2477> [東証M]

上期経常は43%増益で上振れ着地。

△カワサキ <3045> [東証2]

1→2の株式分割を実施。

△フィルC <3267> [東証M]

東証1部への市場変更目指し目指し立会外分売を実施へ。

△シンクロ <3963>

4-12月期(3Q累計)経常が46%増益で着地。

△テモナ <3985> [東証M]

10-12月期(1Q)経常は2.3倍増益、1→2の株式分割を実施。

△すららネット <3998> [東証M]

今期経常は44%増で3期連続最高益更新へ。

△川崎化 <4117> [東証2]

エアウォータがTOBを実施。

△Nフィールド <6077>

今期経常は22%増で6期連続最高益更新へ。

△電子材料 <6855>

今期経常を2.8倍上方修正。

△ダイトロン <7609>

今期経常は8%増で18期ぶり最高益・5円増配へ。

▼東洋エンジ <6330>

今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。

▼タカラトミー <7867>

10-12月期(3Q)経常は21%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Nフィールド <6077> 、(2)電子材料 <6855> 、(3)シンクロ <3963> 、(4)ダイトロン <7609> 、(5)イノテック <9880> 、(6)ASB機械 <6284> 、(7)カーバイド <4064> 、(8)Vコマース <2491> 、(9)オオバ <9765> 、(10)ニチバン <4218>

値下がり率上位10傑は(1)東洋エンジ <6330> 、(2)タカラトミー <7867> 、(3)海洋掘削 <1606> 、(4)イソライト <5358> 、(5)サンデンHD <6444> 、(6)ピラー <6490> 、(7)日本マイクロ <6871> 、(8)A&D <7745> 、(9)ウィルG <6089> 、(10)ニチイ学館 <9792>

【大引け】

日経平均は前日比245.49円(1.13%)高の2万1890.86円。TOPIXは前日比15.78(0.90%)高の1765.69。出来高は概算で18億2042万株。値上がり銘柄数は1485、値下がり銘柄数は509となった。日経ジャスダック平均は3983.75円(72.45円高)。

[2018年2月8日]

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