【↓】日経平均 大引け| 大幅に3日続落・一時600円超安、米株安と円高でリスク回避加速 (3月2日)

市況
2018年3月2日 17時09分

日経平均株価

始値  21339.98

高値  21366.09(09:02)

安値  21088.96(11:04)

大引け 21181.64(前日比 -542.83 、 -2.50% )

売買高  16億0100万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆0235億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅に3日続落、一時600円超の下げ

2.トランプ米大統領が鉄鋼とアルミへの追加関税を表明したことを嫌気

3.米中の貿易摩擦の拡大につながり、世界景気への悪影響を懸念

4.精密や鉄鋼セクターへの売りが目立ち、全体の87%の銘柄が下落

5.値ごろ感からの押し目買いも観測され、売買代金は3兆円台に乗せ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは420ドル安と大幅に3日続落。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課す方針を明らかにしたことで、中国などとの貿易摩擦の激化を懸念した売りが膨らんだ。

東京市場では朝方から売り圧力の強い展開となり、日経平均株価は一時600円超の下げる場面もあって、大幅に3日続落した。3日間の下げ幅は1200円を超えた。

2日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが一時600ドル近い下げをみせたことを受け主力株をはじめ広い範囲にわたってリスク回避の売りが加速した。米国ではトランプ大統領が鉄鋼とアルミに新たな関税を課すと表明したことが、米中間の貿易摩擦につながるものとして嫌気された。また、足もと外国為替市場で1ドル=106円台を割り込む円高に振れたことも輸出企業の業績に影響を与えるとして売りを助長した。業種別には全面安で精密機器や鉄鋼セクターの下げが目立った。ただ、日経平均は前引け時点では627円安まで売り込まれたが、後場は値ごろ感からの押し目買いが入りやや下げ渋った。東証1部の値下がり銘柄数は全体の87%を占めたが、下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は2月14日以来となる3兆円台乗せとなった。

個別ではトヨタ自動車<7203>が安く、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られたほか、ファーストリテイリング<9983>も安い。伊藤園<2593>、ヨータイ<5357>が大きく値を下げ、中外製薬<4519>、日揮<1963>、DMG森精機<6141>などの下げも目立った。日本CMK<6958>も安い。

半面、任天堂<7974>が売買代金断トツでしっかりだったほか、ブイ・テクノロジー<7717>が堅調、日本ペイントホールディングス<4612>も買いが優勢だった。サイバーリンクス<3683>、日東精工<5957>が値を飛ばし、松屋<8237>、巴工業<6309>なども物色人気となった。アルプス技研<4641>、酒井重工業<6358>なども上値を指向した。

日経平均採用で上昇したのは3銘柄のみで、プラス寄与の上位から東海カ <5301> 、SUMCO <3436> 、いすゞ <7202> 。押し上げ効果は約1円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約124円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他製品、(2)小売業、(3)銀行業、(4)石油石炭製品、(5)水産・農林業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)精密機器、(2)鉄鋼、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△LINK&M <2170>

東海東京証券が目標株価を1300円に引き上げ。

△Gオイスター <3224> [東証M]

最新の牡蠣検査結果を好感。

△三菱総研 <3636>

グループ会社がRPAソリューション「UiPath」の提供開始。

△エルミック <4770> [東証2]

大日印 <7912> とVPNのライセンス契約を締結。

△東京綱 <5981>

岩井コスモ証券が目標株価を3000円へ引き上げ。

△GMOテック <6026> [東証M]

GMOアップカプセル電子マネー開発を引き続き材料視。

△巴工業 <6309>

11-1月期(1Q)経常は6.3倍増益で着地。

△テクポイント <6697> [東証M]

「カメラ用半導体好調で来期営業益4倍強」との報道。

△TBグループ <6775> [東証2]

NEC <6701> と共同でタブレットPOSシステムを販売。

△松屋 <8237>

2月の月次売上高が8ヵ月連続でのプラス成長に。

▼伊藤園 <2593>

今期経常を一転3%減益に下方修正。

▼アルチザ <6778> [東証2]

今期経常を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アグロカネシ <4955> 、(2)サイバーリン <3683> 、(3)日東精 <5957> 、(4)インプレス <9479> 、(5)新川 <6274> 、(6)伊藤忠食 <2692> 、(7)AOITYO <3975> 、(8)松屋 <8237> 、(9)巴工業 <6309> 、(10)東和銀 <8558>

値下がり率上位10傑は(1)伊藤園 <2593> 、(2)RSテクノ <3445> 、(3)アイビーシー <3920> 、(4)イー・ギャラ <8771> 、(5)ヨータイ <5357> 、(6)中外薬 <4519> 、(7)日石輸 <9074> 、(8)フォーバル <8275> 、(9)日揮 <1963> 、(10)DMG森精機 <6141>

【大引け】

日経平均は前日比542.83円(2.50%)安の2万1181.64円。TOPIXは前日比31.86(1.83%)安の1708.34。出来高は概算で16億0100万株。東証1部の値上がり銘柄数は237、値下がり銘柄数は1791となった。日経ジャスダック平均は4066.56円(44.60円安)。

[2018年3月2日]

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