話題株ピックアップ【夕刊】(1):DyDo、アインHD、ファストリ
■DyDo <2590> 6,980円 +640 円 (+10.1%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ダイドーグループホールディングス<2590>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は2日取引終了後に、19年1月期通期の連結業営業利益は57億4000万円(前期比17.4%増)を見込むと発表。また、同時に19年7月から希少疾病用医薬品事業に参入することも明らかにしており、これらが材料視されたようだ。今期の売上高は1752億2000万円(同1.5%増)を予想。主力の国内飲料事業の売上高は1270億7000万円(同0.3%増)、同事業の営業利益は自販機固定費の削減効果などで67億円(同20.9%増)を見込んでいる。
■アインホールディングス <9627> 7,700円 +530 円 (+7.4%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
2日、アインホールディングス <9627> が決算を発表。18年4月期第3四半期累計(17年5月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比47.3%増の147億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期にM&Aで獲得した調剤薬局や新規出店したドラッグストアが寄与し、9.9%の増収を達成したことが寄与。ドラッグストアでのPB商品の積極展開に加え、業務効率化によるコスト低減なども大幅増益に貢献した。
■ラクス <3923> 3,280円 +120 円 (+3.8%) 本日終値
2日、ラクス <3923> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■共立メンテナンス <9616> 4,570円 +120 円 (+2.7%) 本日終値
共立メンテナンス <9616> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の目標株価を5700円→6000円に引き上げたことが買い材料視されたようだ。リポートでは、ホテル事業の客室単価上昇や流動化による開発加速を評価。これを踏まえ、18年3月期の連結営業利益を130億円→132億円(会社計画は126億円)、19年3月期を149億円→157億円、20年3月期を165億円→173億円にそれぞれ引き上げた。また、株価は依然割安感があるとみて、投資判断は「Buy(買い)」を継続している。
■ユナイテッドアローズ <7606> 4,440円 +110 円 (+2.5%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比4.7%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて気温が低く推移したものの、春物衣料が動き始めたほか、メンズでは長袖カット、パンツ、ウイメンズではスプリングコート、ワンピースなどが順調に推移した。また、服飾雑貨では前月から引き続きリモワのスーツケースが順調に推移し、既存店売上高の増加に寄与した。
■ニッコンHD <9072> 2,700円 +63 円 (+2.4%) 本日終値
2日、ニッコンホールディングス <9072> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.03%にあたる70万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月5日から5月31日まで。
■ファーストリテイリング <9983> 41,920円 +940 円 (+2.3%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が4日ぶりに反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことを好感した買いが入った。月前半に気温が低く推移したことで、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など冬物商品が好調だったことに加えて、中旬以降は春物商品が順調に立ち上がり始めたことから、既存店売上高は増収となった。なお、前月に落ち込んだ客数は同0.2%増とプラスに転じ、客単価は同4.8%増と堅調を持続した。
■アダストリア <2685> 2,373円 +44 円 (+1.9%) 本日終値
アダストリア<2685>が反発。前週末2日の取引終了後に発表した2月度の国内月次売上高で、既存店売上高は前年同月比2.7%減と3カ月連続で前年実績を下回ったが想定内との見方が強く、この日は買いがやや優勢となった。ニットやカーディガン、アウターなどが売り上げを牽引したほか、バッグ類やコラボ雑貨などが人気だったが、全国的に気温が低く推移したため春物の売り上げが伸びきらず、既存店売上高は減少した。なお、昨年3月からの累計では、既存店売上高は前期比0.6%減、全店売上高は同3.2%増となった。
■カルビー <2229> 3,490円 +55 円 (+1.6%) 本日終値
カルビー<2229>、江崎グリコ<2206>、明治ホールディングス<2269>など食品関連に物色資金が流入。全体相場は円高などの影響もあって下値模索の動きを続けているが、輸出主力株に逆風が強い一方で、ディフェンシブセクターである食品株は相対的に強い動きが目立つ。足もと進む円高についても、原料コストの低下が見込めるため収益メリットとなる点が買いの根拠となっている。
■ブリヂストン <5108> 4,626円 +56 円 (+1.2%) 本日終値
ブリヂストン<5108>が4日ぶり反発、全体リスクオフ相場のなかで主力輸出株としては異色の頑強ぶりをみせた。株価は前週末にマドを開けて売られたが昨年4月以来約1年ぶりの安値圏まで突っ込んだこともあり、目先買い戻しが利いている。米国でSUV用タイヤが好調で収益に寄与しているほか、好採算の鉱山車両向け超大型タイヤの回復も顕著で18年12月期は営業2ケタ増益が視野に入る。足もと為替の円高基調はネガティブ材料ながら、SMBC日興証券が2日付で、為替前提を1ドル=110円から105円に修正したうえで投資評価「1」を継続、目標株価も5600円継続でフォローしており、これが株価を下支えている。
株探ニュース