明日の株式相場見通し=200日線割れで投資家心理後退、買い手控え姿勢強まる

市況
2018年3月5日 17時26分

あす(6日)の東京株式市場は、日経平均株価が昨年9月以来約半年ぶりに、中期的な株価トレンドを示すとされる200日移動平均線(2万1185円19銭=)を下回ったことで、投資家心理が後退し、一段と買い手控え姿勢が強まりそうだ。

市場関係者からは「米トランプ大統領による通商政策の保護主義強化への発言をきっかけに、欧州の報復姿勢なども含め、貿易摩擦の激化で世界経済が減速することへの警戒感が、株安や円高・ドル安を加速させている。これ以上円高が進行すると、輸出関連企業の19年3月期の業績見通しを根底から見直す必要に迫られ、株価の下値メドに不透明感が増すことになる」としている。

週明け5日の東京株式市場は、前週末の米国株市場でNYダウが続落したことや、外国為替市場での円高基調を嫌気してリスクオフの流れが続いた。日経平均株価終値は、前週末比139円55銭安の2万1042円09銭と4日続落した。取引時間中ベースでは、一時2万937円26銭まで売り込まれ、2月14日につけた取引時間中の安値2万950円15銭を下回った。

日程面では、参院議院運営委員会で日銀総裁候補の黒田東彦氏の所信聴取、2月の車名別新車販売台数、2月の輸入車販売台数に注目。海外では、ジュネーブ国際自動車ショー開幕(18日まで)が焦点になる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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