話題株ピックアップ【夕刊】(3):三井ハイテク、アカツキ、ドーン

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2018年3月16日 15時19分

■三井ハイテック <6966>  1,655円  -368 円 (-18.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

三井ハイテック<6966>は大幅反落。同社は15日取引終了後、19年1月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は870億円(前期比10.5%増)、営業利益は15億円(同30.0%減)、最終利益は10億円(同47.5%減)を見込んでいる。需要の増加が予想される車載向けや環境対応製品、情報端末向け製品に対応するための供給拡大に向けて、先行投資費用が増加するために減益になるとしている。また、年間配当は8円(前期は16円)への減配を予想する。 同社は同時に、発行済株式総数の0.91%にあたる 35万株、取得総額6億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は3月16日から4月12日。

■アカツキ <3932>  5,810円  -360 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率9位

アカツキ<3932>が反落。15日の取引終了後、未開示としていた18年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高210億円(前期比81.9%増)、営業利益100億円(同2.1倍)、最終利益50億円(同51.9%増)と大幅増益予想としたが、営業利益で108億円前後を見込んでいた市場予想に届かないことから、失望感が強まったようだ。モバイルゲームの既存タイトルが堅調に推移した。一方で、新規ゲーム開発のさらなる強化やライブエクスペリエンス事業の成長に向けた積極的な投資のほか、新規事業や採用の強化などによる追加投資はあったが、売上高の増加で吸収した。なお、最終利益は回収可能価額を保守的に見込んだことによる関係会社にかかるのれんや、モバイルゲーム事業にかかるソフトウエアを対象とした減損損失、投資有価証券評価損などを考慮し、増益幅が縮小した。

■東京エレクトロン <8035>  21,885円  -310 円 (-1.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が安い。前日の米国株市場ではNYダウが4日ぶり反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は3日続落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら軟調だった。3月初旬から中旬にかけて半導体製造装置関連は戻り足を強めていたが、目先は上昇一服、外国為替市場で円高が進んでいることもあって、利益確定の売りが再び優勢となった。

■ドーン <2303>  1,479円  +300 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値

ドーン<2303>などドローン関連の一角に投機資金が集まった。16日の日本経済新聞が「ドローンの商用化へ政府が動き出す。今夏に離島や山間部で荷物を運べるようにするほか、国土交通省は2020年以降の都市部での本格解禁をめざし検討に入る」と報じたことで、関連銘柄の株価を刺激する格好となった。平昌オリンピックで話題となったドローンだが、産業面からも物流やインフラ管理、測量などで活躍余地は非常に大きい。日本では現在、人の目が届かなくなる場所での飛行を原則制限するなど法的に規制されている。中国やフランスが基準作りで先行しているが、安倍政権もこれにキャッチアップを目指し、本腰を入れて規制緩和に乗り出す構えで、相場の物色テーマとしても注目度が高まりそうだ。

■エムケイシステム <3910>  2,770円  +278 円 (+11.2%)  本日終値

15日、エムケイシステム <3910> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に18年3月期の期末一括配当を従来計画の21円→22円に増額修正したことも支援材料となった。

■Mマート <4380>  4,955円  +440 円 (+9.8%)  本日終値

Mマート <4380> [東証M] が続急騰。15日に発表した18年1月期の経常利益(非連結)は前の期比2.3倍の1.1億円で着地。続く19年1月期も前期比49.6%増の1.7億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期に伸び悩んだ主力の業務用食材卸サイト「Mマート」への新規出店数が従前の勢いを取り戻し、15.9%の大幅増収を見込む。システム開発や営業要員の人件費が増加するものの、増収効果で吸収する。

■アイレックス <6944>  358円  +31 円 (+9.5%)  本日終値

アイレックス<6944>が大幅続伸。同社はシステム開発会社で通信系コア技術に強みを持っている。主要販売先はNECグループで5Gインフラでも商機を捉える可能性が高い。18年3月期営業利益は前期比38%減の1億5000万円と低調だが、21年3月期を最終年度とする新3カ年計画では営業利益段階で3億8000万円を目標に掲げるなど業績拡大に積極的に取り組む構えをみせている。

■CRI・ミドルウェア <3698>  2,165円  +81 円 (+3.9%)  本日終値

CRI・ミドルウェア<3698>が反発。15日の取引終了後、IoTサイバー・セキュリティーに関する製品・サービスの開発を行うイスラエルのテラフェンス社と資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携は、CRIミドルがテラフェンス社に200万ドルを出資し、両社の技術やソリューションを組み合わせることで「監視カメラ/セキュリティーソリューション」を実現し、ネットワークセキュリティーの重要性が高まるIoT分野や重要インフラ制御システム(ICS/SCADA)分野へ積極的に展開するのが狙い。また、それぞれの顧客基盤を活用することで、グローバルな事業展開の加速も図るとしている。なお、出資後のCRIミドルのテラフェンス株の保有割合は約16%となる。

●ストップ高銘柄

富士山マガジンサービス <3138>  1,692円  +300 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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