話題株ピックアップ【夕刊】(1):大紀ア、日本郵政、特殊陶

注目
2018年3月20日 15時13分

■大紀アルミニウム工業所 <5702>  829円  +90 円 (+12.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

19日、大紀アルミニウム工業所 <5702> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→65.5億円に9.2%上方修正。増益率が28.1%増→39.8%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。再生アルミ合金の販売数量が想定より伸びるうえ、製品と原料の価格差が改善したことも上振れに貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の16円→18円(前期は14円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが7.3倍→6.7倍に低下する一方、期末配当利回りは2.44%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ソフトウェア・サービス <3733>  8,280円  +610 円 (+8.0%)  本日終値

19日に発表した「2月売上高は57%増」が買い材料。2月売上高は前年同月比57.0%増の19億円。

■いちよし証券 <8624>  1,299円  +47 円 (+3.8%)  本日終値

いちよし証券<8624>が大幅高。前引け後に、従来未定としていた18年3月期の期末配当を37円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。年間配当は61円となり、前実績の31円に対しては30円の増配となる予定だ。

■日本郵政 <6178>  1,317円  +44 円 (+3.5%)  本日終値

19日、日本郵政 <6178> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の7800億円→8900億円に14.1%上方修正。従来の1.9%減益予想から一転して11.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。「ゆうパック」「ゆうパケット」の取扱数量が増加し、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、従来50円を計画していた今期の年間配当を増額する方針を示したが、具体的な金額は未定とした。

■MS-Japan <6539>  6,750円  +210 円 (+3.2%)  本日終値

MS-Japan<6539>が4日続伸。同社は19日、同社が運営する企業の管理部門と士業をつなぐポータルサイト「Manegy(マネジー)」の新たなコンテンツとして、「Manegy News(マネジーニュース)」の配信を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「Manegy」は、企業の管理部門と弁護士や公認会計士、税理士などの士業資格者を対象に、経理・財務・人事・総務・法務・経営企画などの管理領域に関する業務上有用な専門情報を横断的に掲載した総合的なコミュニケーションプラットフォーム。今回開始した新サービス「Manegy News」では、「働き方改革」「AI・RPA」「仮想通貨」「HRテック」など最新のビジネス動向に加えて、「法制度・税制度の改正情報」「管理部門のキャリア情報」なども配信し、企業の管理部門従事者に有益な情報を集約し、毎日配信するとしている。

■日本特殊陶業 <5334>  2,579円  +79 円 (+3.2%)  本日終値

日本特殊陶業<5334>が6日ぶりに反発。SMBC日興証券が19日付で、投資判断「1」を継続し、目標株価を3300円から3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、18年3月期の会社計画は保守的で過達の可能性が高いとみているほか、環境規制の強化に伴いセラミックスセンサー需要が拡大し、同社業績に追い風になるとの見方を維持。また赤字事業の縮小から、31%への法人税率の正常化(従来は35%)を新たに織り込み、18年3月期最終利益を予想を441億円から483億円へ、19年3月期を同503億円から529億円へ、20年3月期を同538億円から566億円へそれぞれ上方修正した。さらに同証券では、主力商品であるスパークプラグの需要は、ガソリン車のインストールベースに連動する消耗品であり、ダウンサイジングによる気筒数の減少、貴金属プラグの増加による買い替えサイクルの長期化を織り込んでも、プラグの小径長尺化に伴うシェア拡大もあって少なくとも25年まで成長が継続する可能性が高いと予想。EV化に伴う懸念はリチウムイオン電池の急激な性能向上がない限り杞憂としている。

■福井コン <9790>  2,423円  +74 円 (+3.2%)  本日終値

19日、福井コンピュータホールディングス <9790> が発行済み株式数(自社株を除く)の10.0%にあたる230万株(金額で54億0270万円)を上限に、20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ACCESS <4813>  993円  +30 円 (+3.1%)  本日終値

ACCESS<4813>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券が19日付で投資判断「A」を継続し、目標株価を1200円から1500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、5Gに関連するネットワーク機器向けソフトウエアやIoT、電子出版関連のソフトウエア製品・サービスを成長ドライバとして同社が中期的な業績拡大局面に転じている点に注目。18年1月期は営業減益だったが、19年1月期は増益に復帰する見通しで、同証券では営業利益5億円を(前期比21%増、会社予想同じ)を予想している。また、中期目標では今後4年間で約7.3倍の営業増益を目指しており、目標値を達成すると1株当たり利益は50円を超す可能性があると指摘。短期的には割高に見える現在の株価水準は、中期的には割安な水準にあるとしている。

■ティラド <7236>  4,050円  +100 円 (+2.5%)  本日終値

自動車向けにラジエーターなど熱交換器を製造するティラド<7236>は全般軟調地合いのなかで3日ぶりに反発。株価指標面では、PER11倍近辺、PBR0.7倍台と極めて割安水準にある。同社は2月5日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1216億円から1249億円(前期比16.1%増)へ、経常利益を56億円から64億円(同80.6%増)へ、最終利益を24億円から29億円(同43.4%増)へそれぞれ増額した。タイおよび中国子会社での販売増加などによる増益が寄与している。株価は2月15日に、取引時間中安値3625円をつけて以降反転上昇軌道にあり、下値切り上げトレンドを維持している。

■明電舎 <6508>  407円  +10 円 (+2.5%)  本日終値

明電舎<6508>はしっかり。19日の取引終了後、従来未定としていた18年3月期の期末配当を5円にすると発表しており、これが好感された。普通配当4円に加えて、昨年12月に創業120周年を迎えたことを記念して記念配当1円を実施する。なお、年間配当は9円となり、前期実績8円に対しては1円の増配となる予定だ。

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