東京センチュリー---台湾での水上太陽光発電事業へ新規参入

材料
2018年4月11日 15時59分

東京センチュリー<8439>は9日、CIEL ET TERRE TAIWAN LIMITED(以下「シエル・テール」)、九電工<1959>、九電みらいエナジーと共同で、シエル・テールが開発した台湾の水上太陽光発電事業を行うSPC(特別目的会社)への出資合意を発表。

本件は、同社のエネルギー事業として初めての海外直接投資プロジェクトとなる。台南市が保有する2つの調整池の水面約5万平方メートルに、合計約5.1MWの太陽電池モジュールを設置し、年間発電量約640万kWhを見込んでいる。今回、2018年4月から運転を開始する樹谷(スグ)第2発電所に対する出資に合意。樹谷第1発電所も、同年9月の完工に向け検討を進めている。同プロジェクトで発電した電力は、全量を台湾電力へ売電予定。

台湾では、日本と同じく、再生可能エネルギー由来の電力を20年間固定価格で買い取るFIT制度が導入されている。2025年までに全電源の20%(25GW相当)を再生可能エネルギー由来のものとする目標を掲げており、更なる需要開発と市場規模の拡大が見込まれる。

同社は現在、日本全国で、79カ所・合計約312MWの太陽光発電所を保有・運営している。このうち3月に稼働した千葉・山倉水上メガソーラー発電所は日本最大の出力規模を誇る。

東京センチュリーグループは、「環境に配慮した循環型経済社会の実現への貢献」を経営理念に掲げ、温室効果ガス削減、エネルギー自給率向上といった社会的意義の高い取り組みを進めている。日本国内で蓄積してきた知見を活かし、台湾における再生可能エネルギー事業の拡大を目指す考え。

《MW》

提供:フィスコ

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