【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、シリア情勢を嫌気して売り優勢 (4月11日)

市況
2018年4月11日 16時31分

日経平均株価

始値  21819.09

高値  21837.36(09:01)

安値  21687.10(15:00)

大引け 21687.10(前日比 -107.22 、 -0.49% )

売買高  15億3320万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5586億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、シリア情勢などを嫌気して売り優勢の地合い

2.前日の米国株市場は大幅高も反応薄、場中に円高傾向となり警戒感

3.機械受注は市場予想を上回るも設投関連の一角を除き影響は限定的

4.これまで買われてきたデフェンシブ株に利益確定売り圧力

5.習近平演説で米中貿易摩擦への懸念後退も前日時点で織り込み進む

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは428ドル高と大幅続伸した。中国の習近平国家主席が国内市場の開放を強調する方針を示したことを受け、米中貿易摩への懸念が後退し買いが優勢となった。

東京市場では軟調な動きで、日経平均株価は次第安の展開を強いられた。シリア情勢に対する警戒感が全般買い手控え要因となった。

11日の東京市場は、朝方は売り買いを交錯させていたもののやや売りに押され、前場・後場を通じ徐々に下げ幅を広げる展開となった。寄り前発表の2月の機械受注統計が市場予想を上回ったが、一部の設投関連が買われるにとどまり、全体への波及は限定的だった。前日の米国株市場では米中貿易摩擦懸念の後退でNYダウやナスダック指数など主要指数が大幅高となったが、日経平均は前日に織り込んでいたこともあって反応は鈍い。取引時間中に為替が円高含みで推移したこともネガティブ材料。国内政局に対する不安もくすぶるほか、シリアでの軍事的緊張が高まるなかで買い手控えムードが強く、これまで買われていた内需系のディフェンシブ株などに利益確定の売りが目立った。

個別では、ソニー<6758>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も軟調。花王<4452>、資生堂<4911>などの下げが目立ったほか、小野薬品工業<4528>も売られた。パイプドHD<3919>が急落、ヤマダ・エスバイエルホーム<1919>も大幅安となった。ストライク<6196>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>も大きく下値を探る展開。ペッパーフードサービス<3053>が利食われ、ヴィンクス<3784>も値を下げた。

半面、マネックスグループ<8698>が大幅高、ソフトバンクグループ<9984>も物色人気となった。ファナック<6954>、キーエンス<6861>が上昇し、安川電機<6506>も上値を追った。デザインワン・ジャパン<6048>、エコス<7520>、竹内製作所<6432>なども値を飛ばした。三井海洋開発<6269>、東邦チタニウム<5727>も買い人気を集めた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、信越化 <4063> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はテルモ <4543> 、ファストリ <9983> 、花王 <4452> 、ユニファミマ <8028> 、NTTデータ <9613> 。押し下げ効果は約81円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)海運業、(4)証券商品先物、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)小売業、(3)食料品、(4)サービス業、(5)医薬品。

■個別材料株

△ビックカメラ <3048>

今期経常最高益予想を9%上乗せ、自社株買いも発表。

△モノタロウ <3064>

3月売上高は22.3%増。

△アンビション <3300> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△デザインワン <6048>

上期経常が25%増益で着地。

△三井海洋 <6269> 、海洋掘削 <1606>

南鳥島レアアース泥の資源量判明で回収技術に期待。

△竹内製作所 <6432>

18年2月期連結経常利益は前の期比19.7%増。

△太洋工業 <6663> [JQ]

ウエアラブル電子機器など向けに低反発FPCを開発。

△スギHD <7649>

今期経常は4期連続最高益、10円増配へ。

△シグマ光機 <7713> [JQ]

6-2月期(3Q累計)経常が61%増益、対通期計画93%進捗。

△マネックスG <8698>

「コインチェック」効果で個人投資家の買い流入。

▼パイプドHD <3919>

今期経常は35%減益、9円減配へ。

▼エヌピーシー <6255> [東証M]

18年8月期第2四半期営業利益が1.9%減。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)デザインワン <6048> 、(2)エコス <7520> 、(3)マネックスG <8698> 、(4)USMH <3222> 、(5)竹内製作所 <6432> 、(6)三井海洋 <6269> 、(7)海洋掘削 <1606> 、(8)ビックカメラ <3048> 、(9)宮地エンジ <3431> 、(10)帝国電 <6333>

値下がり率上位10傑は(1)パイプドHD <3919> 、(2)ヤマダS×L <1919> 、(3)ストライク <6196> 、(4)JBR <2453> 、(5)平和堂 <8276> 、(6)モバファク <3912> 、(7)Jフロント <3086> 、(8)1stコーポ <1430> 、(9)アニコムHD <8715> 、(10)オープンドア <3926>

【大引け】

日経平均は前日比107.22円(0.49%)安の2万1687.10円。TOPIXは前日比6.64(0.38%)安の1725.30。出来高は概算で15億3320万株。東証1部の値上がり銘柄数は728、値下がり銘柄数は1278となった。日経ジャスダック平均は3945.92円(25.53円安)。

[2018年4月11日]

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