話題株ピックアップ【夕刊】(2):イーガーディ、ウエルシア、サイゼリヤ

注目
2018年4月12日 15時15分

■イー・ガーディアン <6050>  4,325円  +140 円 (+3.4%)  本日終値

イー・ガーディアン<6050>が3日ぶり反発。同社株は2月初旬以降、大勢2段上げで大きく株価水準を切り上げてきたが、直近は短期筋の利益確定売りが顕在化し2日間で500円近い下げをみせていた。しかし、きょうは売り玉を吸収して切り返しに転じた。時流に乗りSNSの投稿監視サービスが好調、スマートフォンゲーム市場の急拡大でゲームサポート事業も収益に貢献している。インスタグラムを活用したマーケティングサービスも今後の成長期待分野だ。画像内物体検知システム「Kiducoo AI」を提供、大学や企業の研究機関と共同で人工知能(AI)技術を深耕しておりAI関連としての存在感も大きい。

■ウエルシア <3141>  5,210円  +110 円 (+2.2%)  本日終値

ウエルシアホールディングス <3141> が大幅反発し、上場来高値を更新した。11日に発表した18年2月期の連結経常利益は前の期比20.2%増の309億円で着地。続く19年2月期は前期比10.3%増の341億円に伸び、21期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新規出店127店舗と拡大路線を継続する計画で、12.2%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を32円→37円に増額し、今期も前期比5円増の42円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ミニストップ <9946>  2,259円  +43 円 (+1.9%)  本日終値

ミニストップ<9946>が反発。11日取引終了後発表した19年2月期の連結業績予想が、売上高2200億円(前期比6.3%増)、営業利益18億円(前期1000万円)、最終損益は100万円の黒字(同9億5500万円の赤字)と最終損益が黒字転換を見込んでいることが好感された。年間配当は45円を継続する予定。今期は国内事業では、新規出店を40店舗程度に厳選し、閉店(120店舗)を先行させる一方、インストアデリカやフローズンデリカの強化、改装の推進、品揃えの強化などで既存店の活性化を図る。また、海外事業では、中心となる韓国ミニストップを積極出店し、店舗純増数は前期の139店から今期は219店へと拡大する。フィリピン、中国、ベトナムを加えた海外店舗合計数は前期比で365店舗増を予定している。なお、18年2月期業績は売上高2069億6400万円(前の期比5.1%増)、営業利益1000万円(同99.1%減)、最終損益9億5500万円の赤字(前の期2億1500万円の黒字)だった。

■西日本FH <7189>  1,248円  +18 円 (+1.5%)  本日終値

西日本フィナンシャルホールディングス<7189>が反発。SMBC日興証券が11日付けで目標株価を1250円から1350円へと引き上げたことが好感された。投資評価は「2」を据え置いた。同証券では、同社が1月に株主還元方針の変更を発表し、18年3月期以降の総還元性向の目安を従来の25%程度から30%程度にまで引き上げるとしたことを評価した。また、18年3月期の経常利益予想を315億円から319億円に、19年3月期は294億円から301億円に、20年3月期は275億円から281億円にそれぞれ引き上げた。

■青木あすなろ建設 <1865>  990円  +14 円 (+1.4%)  本日終値

11日、青木あすなろ建設 <1865> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.8%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月12日から19年3月22日まで。

■4℃ホールデ <8008>  2,631円  +20 円 (+0.8%)  本日終値

4℃ホールディングス<8008>は続伸。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「B+」を継続した。目標株価は2900円(従来3400円)とした。18年2月期の連結営業利益は前の期比7%減の61億200万円と10期ぶりの減益となった。ただ、販管費の削減を進めたことで、ヒト桁減益にとどまったことを評価。同時に発表された第5次中期経営計画(18年3月~21年2月)では、再び成長軌道に戻すことが重要課題とされ、連続増配にこだわり将来的に100円配当を目指していることなどにも期待している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,375円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など石油資源株が高い。シリア情勢を巡る中東情勢の緊迫化で、原油の供給不安が台頭したことを受け、石油関連株が買われた。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比1.31ドル高の1バレル66.82ドルに上昇。一時67.45ドルと14年12月以来、3年4カ月ぶりの水準に値を上げた。ただ、国際帝石の株価は一時、2月初旬以来となる1400円台に乗せた後は、上値では利益確定売りも膨らみ上昇幅を縮小させるなど、先行きには強弱感が対立している様子だ。

■サイゼリヤ <7581>  2,682円  -378 円 (-12.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

サイゼリヤ<7581>が急落し年初来安値を更新。11日の取引終了後、18年8月期の連結業績予想について、営業利益を125億円から96億円(前期比14.4%減)へ、純利益を84億円から62億円(同17.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は従来予想の1560億円に対して1565億円(同5.5%増)とほぼ計画通りで進捗しているものの、足もとで円安や悪天候などによる食材価格の高騰や生産性の悪化による労務費の増加、見積り価格の乖離によるガス代の増加などがあり、利益が計画を下回る見通しという。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年9月~18年2月)決算は、売上高748億2200万円(前年同期比6.1%増)、営業利益37億2000万円(同19.8%減)、純利益22億7500万円(同27.8%減)だった。

■プレナス <9945>  1,905円  -211 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位

11日に決算を発表。「今期経常は22%減益へ」が嫌気された。プレナス <9945> が4月11日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前の期比31.0%減の52.6億円に落ち込み、19年2月期も前期比22.1%減の41億円に減る見通しとなった。

⇒⇒プレナスの詳しい業績推移表を見る

■吉野家ホールディングス <9861>  2,014円  -150 円 (-6.9%)  本日終値  東証1部 下落率6位

吉野家ホールディングス<9861>は大幅安。同社が11日取引終了後に発表した19年2月期の連結業績予想では、売上高が2110億円(前期比6.3%増)、営業利益は41億円(同2.0%増)、最終利益は17億円(同14.0%増)を見込んでいる。主力の牛丼が顧客ニーズを捉えているほか、季節商品の投入で客足を増やし増収増益基調を継続する見通し。ただ、利益面では市場コンセンサスに届かず売りを誘発した。同社株は3月中旬以降、陽線の連続で急勾配の上昇トレンドを形成していたこともあって、利食い急ぎの動きが顕在化した。なお、18年2月期連結決算は売上高1985億300万円(前の期比5.2%増)、営業利益40億1900万円(同2.2倍)、最終利益14億9100万円(同19.5%増)だった。

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