話題株ピックアップ【昼刊】:三井E&S、オハラ、第一生命HD

注目
2018年4月23日 11時41分

■三井E&S <7003>  1,893円  +140 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

三井E&Sホールディングス<7003>が急伸している。23日付の日刊工業新聞で「ドイツのヴェリッシュミラーエンジニアリングと共同で燃料デブリの取り出し作業を想定した腕型ロボット(マニピュレーター)を開発した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、最大100キログラムを持ち上げられる実証機を9月に玉野機械工場(岡山県玉野市)で公開し、19年3月に同200キログラムの商用機を発売するという。価格は1基数億円、国内で年10基以上の販売を目指すと伝えられている。国内では18基の原発の廃止措置が決まっていることから、商機拡大を見込んだ買いが入っている。

■オハラ <5218>  2,511円  +173 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

オハラ<5218>が3日ぶり急反騰、7%を超える上昇で2500円台に乗せてきた。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きがリチウムイオン電池など車載用2次電池の需要逼迫につながっている。ポストリチウムイオン電池を担う次世代電池である全固体電池分野にも注目が集まっているが、酸化物系の無機固体電解質を使用したものは低温化での特性が著しく低下することが課題となっていた。同社は試作段階でこのハードルをクリアするなど技術的に先駆している。株価は1月18日に4330円の上場来高値をつけた後、直近4月17日には2208円までほぼ半値水準まで大きく調整を入れたが、株式需給面から目先は売り玉がこなれ、上値が軽くなっている。

■やまや <9994>  3,420円  +235 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

やまや<9994>が4連騰となっている。前週末20日の取引終了後、集計中の18年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の66億円から73億円(前の期比38.9%増)へ、純利益が26億円から32億6000万円(同86.1%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。不採算店の閉店と1月、2月の豪雪の影響を受けて、売上高は1715億円から1688億円(同0.9%増)へ下振れたものの、販売価格と商品構成の見直しにより営業利益は計画を上振れた。また、持ち分法利益の増加なども寄与した。

■ドリームインキュベータ <4310>  2,938円  +171 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ドリームインキュベータ<4310>が大幅続伸している。前週末20日の取引終了後、インドのテクノロジースタートアップへの投資を行う投資ファンド「DIインドデジタル投資組合」を設立すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同社はインドにおいて、15年からベンチャーキャピタルとして活動を開始し、B2C分野中心に10社(非公表含む)のスタートアップ企業に投資を行っている。今回のファンド設立は、インドでの投資活動を加速させ、日本企業とインド企業との事業機会の創出を促進するのが狙いで、特に、モバイルエンターテイメント分野では、同ファンド出資者であるアカツキ<3932>と連携し投資活動を行うという。なお、同ファンドにおける1次募集を15億円のコミットメント総額で完了し、4月から投資活動を開始するという。

■トーエネック <1946>  3,360円  +190 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

トーエネック<1946>が急伸している。前週末20日の取引終了後、集計中の18年3月期の連結業績について、売上高が従来予想の2050億円から2071億円(前の期比4.7%増)へ、営業利益が62億円から90億円(同16.6%増)へ、純利益が40億円から57億8000万円(同11.8%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。一般企業向け工事などの好調で売上高が計画をやや上回ったことに加えて、工事利益率の改善に伴い、第4四半期売上総利益が増加したことなどが寄与した。また、業績上振れに伴い、従来35円を予定していた期末配当を30円増額して65円にするとあわせて発表した。

■第一生命HD <8750>  2,162円  +94.5 円 (+4.6%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株の上昇が目立つ。業種別騰落率でも保険セクターは銀行セクターをしのいで値上がりトップと気を吐いている。原油市況高などを背景としたインフレに対する思惑が米長期金利の上昇を招いており、米10年債利回りは直近2.96%台と約4年3カ月ぶりの水準に浮上、メガバンクや生保などにとって米国事業における運用環境の改善期待が株価にプラスに作用している。また、超長期金利である米30年債利回りも前週末時点で3.14%台と上昇傾向を強めており、長期運用を行う大手生保にとってフォローの風は強い。

■日揮 <1963>  2,650円  +97 円 (+3.8%)  11:30現在

日揮<1963>が8日続伸。株価は14年12月以来の3年4カ月ぶりに2600円台を回復した。カナダ西部の大型液化天然ガス(LNG)プラントに関して、21日付の日本経済新聞は「日揮と米フルアが約1兆5000億円とみられる金額で設計や建設を受注した」と報じた。「日揮の受注分は約6000憶円のもよう」としている。足もとで原油価格が上昇するなか、大型LNG設備投資が再開するとの期待が膨らんでおり、株価は上昇基調を強めている。

■アルヒ <7198>  1,579円  +53 円 (+3.5%)  11:30現在

アルヒ<7198>が大幅4日続伸。この日の朝方、全国10店舗目となる直営店として「ARUHI 名古屋支店」をオープンしたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「ARUHI 名古屋支店」では、銀行代理業による銀行代理商品(変動金利・固定金利)を中心に、全期間固定金利住宅ローン「フラット35」関連商品や各種保険など、さまざまな住宅ローン関連商品を取り扱うとしている。

■浜松ホトニクス <6965>  4,180円  +135 円 (+3.3%)  11:30現在

浜松ホトニクス<6965>は大幅続伸している。前週末20日の取引終了後、集計中の3月中間期連結業績について、売上高が従来予想の677億円から730億円(前年同期比12.4%増)へ、営業利益が116億円から149億円(同33.5%増)へ、純利益が85億円から103億円(同15.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。産業分野を中心に光半導体事業が順調に推移したことに加えて、電子管事業も分析分野を中心に堅調に推移したことや米国子会社の買収などが寄与し売上高が計画を上回った。また、研究開発費を中心とした販管費の一部が下期にずれ込んだことも利益を押し上げた。

■コニカミノルタ <4902>  966円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在

コニカミノルタ<4902>が3日続伸。21日付の日本経済新聞で「2019年3月期の連結営業利益(国際会計基準)は600億円強と前期推定に比べ2割ほど伸びそうだ」と報じられており、増益に転じるとの観測が好感されているようだ。記事によると、カラー複合機やメールや商品受発注の管理など、高いネットワーク機能を持つ新製品に力を入れることで採算性を高めるという。同社では18年3月期は営業利益480億円(前の期比4.3%減)と減益を見込んでいるが、構造改革の費用が一巡することも寄与し増益に転じるもようだ。なお、決算発表は5月14日を予定している。

■三菱UFJ <8306>  728.8円  +12.5 円 (+1.8%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは頑強ぶりを発揮している。前週末の米国株市場はNYダウが3日続落したが、売りを主導したのはIT関連やハイテク株でシティグループやJPモルガンなど大手金融機関は相対的にわずかな下げ幅にとどまった。これは、原油価格の上昇などを背景にインフレ思惑から米長期金利が上昇していることが背景にあり、前週末時点で米10年債利回りは2.96%台と4年3カ月ぶりの高い水準に上昇した。東京市場でも米国事業にも展開力が厚い三菱UFJは、運用利ザヤの拡大期待が根強い買いに反映されている。

■任天堂 <7974>  46,270円  +370 円 (+0.8%)  11:30現在

任天堂<7974>が続伸で25日移動平均線との下方カイ離を解消した。前週末に1740円高と大きく上昇したが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を継続している。売買代金は10時20分過ぎ現在で約750億円と、全市場ベースで2位以下を大きく引き離し断トツとなっている。個人投資家の回転売買のほか、今月に入ってからは一部海外投資家の資金流入も観測されていた。足もとは外国為替市場で1ドル=107円台後半に円安に振れていることも株価押し上げ要因となっている。同社は今週26日に18年3月期決算発表を行う予定だが、営業利益段階で前の期比5.4倍の1600億円見通しと急拡大が予想されている。これについて株価は織り込み済みとみられるものの、マーケットの視線は19年3月期の業績予想に向いており、「ニンテンドースイッチ」の販売計画と合わせ市場関係者の視線は熱い。

■エンプラス <6961>  3,115円  -465 円 (-13.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

エンプラス<6961>が急落し年初来安値を更新している。前週末20日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高340億円(前期比2.1%増)、営業利益33億円(同24.5%減)、純利益23億円(同9.3%減)と大幅減益予想を嫌気した売りが出ているようだ。今期は、自動化設備の導入による生産体制の高度化や、最先端評価技術の確立による顧客提案力の強化などに注力する方針だが、足もとでオプト事業が苦戦していることに加えて、販管費の増加が利益を圧迫する見通し。なお、18年3月期決算は、売上高332億8800万円(前の期比0.9%増)、営業利益43億6800万円(同5.2%増)、純利益25億3600万円(同50.8%減)だった。

■ソフトウェア・サービス <3733>  7,740円  -490 円 (-6.0%)  11:30現在

20日に発表した「3月売上高は24.4%減」が売り材料。3月売上高は前年同月比24.4%減の17.6億円。

■Jストリーム <4308>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

Jストリーム<4308>がストップ高カイ気配。前週末20日の取引終了後、エムアップ<3661>子会社のVR MODEが展開するVR動画配信事業に協力することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。VR MODE社は、エムアップ社がファンクラブ事業などで培ったアーティスト、タレント、アイドル、俳優、声優などの各権利元とのリレーションを生かし、ライブ動画の生配信などVRコンテンツ制作、360度動画の撮影、配信、販売プラットフォームの構築を主力とする会社で、19年3月期中のプラットフォームサービス開始を計画している。今回、その大規模配信インフラに関連して協業するとしており、4K/8K配信や低遅延配信などの最先端の動画配信技術の提供やコンテンツ配信インフラを提供するとしている。

●ストップ高銘柄

Jストリーム <4308>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

バルクホールディングス <2467>  668円  -150 円 (-18.3%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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