22500円回復も決算を見極めたいとする模様眺めムード【クロージング】

市況
2018年5月1日 16時15分

1日の日経平均は小幅に続伸。40.16円高の22508.03円(出来高概算17億7000万株)で取引を終えた。終値で22500円を回復するのは2月5日以来、約3ヶ月ぶりとなる。週明けの米国市場の下げや株式交換による統合を発表したスプリントとTモバイルUSが、米規制当局の反対に警戒した売りで急落しており、これを受けたソフトバンクG<9984>の下げが重石となった。しかし、寄り付き直後に付けた22411.43円を底に、その後は先週末の終値を挟んでのこう着となり、下値の堅さが意識された。

その後、ソフトバンクGが上昇に転じたほか、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>など指数インパクトの大きい値がさ株に断続的なインデックス買いが入っており、これが日経平均を押し上げる格好から、22500円を回復してきている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは鉱業、海運、鉄鋼、石油石炭、不動産、電力ガス、陸運、小売がしっかり。半面、銀行が2%を超える下げとなったほか、ガラス土石、空運、金属、ゴム、機械がさえない。

日経平均は5日線を支持線とした緩やかなリバウンドを続けるなか、心理的な節目とされる22500円を捉えている。一目均衡表では雲を上放れてきており、テクニカル面ではリバウンド基調が強まりやすいところである。明日も連休の谷間となることから大きなトレンドは出難いと考えられるが、インデックスに絡んだ商いを中心に、底堅い値動きが意識されよう。

もっとも、大型連休明け後から決算発表がピークを迎える。ソニー<6758>が終日軟調な値動きだったこともあり、基本的には決算を見極めたいとする模様眺めムードが強そうである。米アップル決算がアク抜けにつながったとしても、積極的な上値追いの展開も期待しづらいところであろう。値動きの軽い中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買にとどまることになりそうだ。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

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