【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米株高に追随し約3ヵ月ぶりの高値 (5月11日)

市況
2018年5月11日 16時48分

日経平均株価

始値  22573.95

高値  22769.16(14:50)

安値  22545.47(09:01)

大引け 22758.48(前日比 +261.30 、 +1.16% )

売買高  16億6275万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9302億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、米株高に追随し約3ヵ月ぶりの高値圏浮上

2.円高傾向も影響限定的、米株先物高を横目に国内外機関投資家の買い

3.精密、機械、電機など輸出セクターや内需では建設株が買い優勢の展開

4.決算発表ピークを迎える中、業種を問わず好業績銘柄中心に物色の矛先

5.オプションSQに絡み全体売買代金は2兆9000億円台と高水準に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは196ドル高と6日続伸した。4月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことから、利上げが加速するとの警戒感が後退し買いが優勢となった。

東京市場では、好調な米株市場に追随する形で終始買い優勢となり、日経平均株価は途中伸び悩む場面はあったものの後場終盤に買い直され高値圏で引けた。

11日の東京市場は、上昇基調が続く米国株市場が投資家心理を改善させており、リスクオンの流れが鮮明となった。外国為替市場では1ドル=109円台前半の推移と円高傾向にあるものの、影響は限定的で主力株中心に広範囲に買いが流入した。日経平均はフシ目の2万2500円ラインを突破し、2月2日以来約3ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。米株先物が上昇するのを横目に国内外機関投資家からの買いが観測され、精密機器、機械、電機などの輸出セクターのほか、建設株など内需株にも物色の矛先が向かい全体相場を押し上げた。また、個別では企業の決算発表がピークに向かうなか、業種を問わず好業績銘柄を中心に幅広く買われ、東証1部の値上がり銘柄数は1300銘柄を超えた、オプションSQ算出に絡み売買代金も2兆9000億円台と高水準だった。

個別では、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>などが買い優勢、太陽誘電<6976>も値を飛ばした。スズキ<7269>が大きく値を上げ、日本電産<6594>も堅調。オロ<3983>が急騰、日本ケミコン<6997>、河合楽器製作所<7952>がストップ高に買われた。また、ビジョン<9416>も一時値幅制限いっぱいに買われた。フィックスターズ<3687>が物色人気となったほか、TIS<3626>、ワイヤレスゲート<9419>なども大幅高となった。

半面、トヨタ自動車<7203>が利益確定売りに押され、国際石油開発帝石<1605>も軟調。ぐるなび<2440>、ルックホールディングス<8029>、平田機工<6258>などが大幅安、TOWA<6315>、カワタ<6292>も下落した。スルガ銀行<8358>、アコム<8572>なども下値を探る展開となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約100円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、セコム <9735> 、日ハム <2282> 、味の素 <2802> 、大日本住友 <4506> 。押し下げ効果は約24円。

東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)パルプ・紙、(3)機械、(4)電気機器、(5)建設業。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)ゴム製品、(4)繊維製品。

■個別材料株

△川本産業 <3604> [東証2]

19年3月期は営業利益3.1倍で2円増配へ。

△システムリサ <3771>

今期経常は28%増で6期連続最高益更新へ。

△オロ <3983>

1-3月期(1Q)経常は75%増益で着地。

△ジーテクト <5970>

今期経常は16%増で3期連続最高益、5円増配へ。

△エクストリム <6033> [東証M]

EPARKと資本・業務提携。

△平和 <6412>

今期経常は2倍増益へ。

△DACHD <6534> [東証2]

今期経常は14%増で2期連続最高益更新へ。

△河合楽 <7952>

前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は14%増益へ。

△ビジョン <9416>

1-3月期(1Q)経常は48%増益で着地。

△イーレックス <9517>

19年3月期は44%営業増益で連続最高益更新へ。

▼旭化成 <3407>

今期経常は6%減益。

▼平田機工 <6258>

今期経常は31%減益へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オロ <3983> 、(2)オリジン <6513> 、(3)FUJI <6134> 、(4)日ケミコン <6997> 、(5)品川リフラ <5351> 、(6)河合楽 <7952> 、(7)イーレックス <9517> 、(8)ジーテクト <5970> 、(9)ビジョン <9416> 、(10)システムリサ <3771>

値下がり率上位10傑は(1)ぐるなび <2440> 、(2)みらかHD <4544> 、(3)ルックHD <8029> 、(4)本多通信 <6826> 、(5)一蔵 <6186> 、(6)平田機工 <6258> 、(7)クックパッド <2193> 、(8)日金属 <5491> 、(9)TOWA <6315> 、(10)KeePer <6036>

【大引け】

日経平均は前日比261.30円(1.16%)高の2万2758.48円。TOPIXは前日比17.34(0.98%)高の1794.96。出来高は概算で16億6275万株。東証1部の値上がり銘柄数は1325、値下がり銘柄数は696となった。日経ジャスダック平均は3979.10円(5.14円安)。

[2018年5月11日]

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