明日の株式相場見通し=週末に伴い持ち高調整の売り、円安は下値支え要因に
あす(18日)の東京株式市場は、手掛かり材料が不足するなか、週末に伴う持ち高調整の売りも想定されるため、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。ただ、米長期金利の上昇傾向が顕著となっていることから、外国為替市場で日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが継続し、株価の下支え要因となっている。
市場関係者からは「きょうは前日の米国市場で米長期金利が上昇したことを受けて、円安・ドル高機運が強まった。米金利上昇に伴う運用収益の改善期待から大手金融株が買われ、円安で採算改善が見込める電機、機械など輸出関連株の一角が買われた。後場に入ると海外投資家からとみられる買いが株価指数先物に入り、現物株市場での指数のジリ高を牽引した。ただ、東証1部の売買代金は、2兆3870億円と盛り上がりに欠ける地合いとなった」との見方が出ていた。
17日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均は引け間際に伸び悩んだものの、前日の下げ分を上回る上げ幅で着地した。日経平均株価終値は、前日比121円14銭高の2万2838円37銭と3日ぶりに反発した。
日程面では、4月の消費者物価指数、第8回太平洋・島サミット(18~19日)に注目。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)