【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、朝安も後場買い戻されプラス圏に (6月26日)

市況
2018年6月26日 16時45分

日経平均株価

始値  22160.33

高値  22368.78(14:12)

安値  22104.12(09:14)

大引け 22342.00(前日比 +3.85 、 +0.02% )

売買高  13億5443万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3416億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり小反発、売り先行も後場買い戻されプラス圏浮上

2.トランプ米政権の保護主義への警戒感強いが、円高一服で目先売り一巡感

3.値下がり銘柄数は前場1300超、大引けは逆に値上がりが1200超に

4.電力や水産などディフェンシブ株が業種別値上がり上位で、銀行も買われる

5.メガバンクや半導体が下げ止まり、ソフトバンクやファストリは売られる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは328ドル安と大幅に反落した。トランプ米政権が中国企業への対米投資制限を策定していると伝わったことから、米中摩擦の激化が懸念された。

東京市場では、朝方はリスク回避の売りが優勢だったが、下値では押し目買いや買い戻しが入り、日経平均株価は後場プラス圏に転じた。

26日の東京市場は、朝方こそ買い手控え感が強かったが、その後押し目買いや買い戻しで後場に入り小幅ながら高くなった。トランプ米政権の保護主義政策に対する警戒感から前日の欧米株は総じて安く、特に米国株市場では、中国からの対米投資を抑制するとの思惑が嫌気され、NYダウが一時約500ドル下落するなど波乱展開となった。このリスクオフの流れが東京市場にも及んだが、為替が大きく円高方向に振れなかったこともあり、輸出株中心には突っ込み警戒感からの買い戻しが入り、全体相場を支えた。センチメントの変化は値上がり値下がり銘柄数にも反映され、前場は値下がり銘柄数が1300以上を占めたが、大引けは逆に値上がりが1200超と全体の6割近くを占めた。業種別では電力・ガスや水産などデフェンシブストックが値上がり上位となったほか、銀行株も久しぶりに買いが優勢だった。

個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買い優勢となり、朝安の東京エレクトロン<8035>やSUMCO<3436>など半導体関連もプラス圏に切り返した。太陽誘電<6976>が大きく買われ、ブリヂストン<5108>も堅調。ヴィンクス<3784>が値を飛ばし、バリューコマース<2491>、あさひ<3333>も大幅高。エイチ・アイ・エス<9603>、北洋銀行<8524>も高い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が安く、ファーストリテイリング<9983>の下げが目立った。村田製作所<6981>、資生堂<4911>なども売りに押された。田淵電機<6624>はストップ安、しまむら<8227>も急落した。Olympicグループ<8289>、日本通信<9424>が急反落、GMOペイメントゲートウェイ<3769>も大きく値を下げた。アダストリア<2685>、日本ライフライン<7575>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、東エレク <8035> 、太陽誘電 <6976> 、ファナック <6954> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、資生堂 <4911> 、コナミHD <9766> 。押し下げ効果は約99円。うち53円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)海運業、(4)パルプ・紙、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)サービス業、(3)鉱業、(4)小売業、(5)精密機器。

■個別材料株

△三信建 <1984> [JQ]

アクティオHDがTOBで完全子会社化。

△エプコ <2311> [JQ]

売上高営業利益率が高く改善した中堅企業ランキングで1位に。

△Vコマース <2491>

三菱UFJMS証券が新規「オーバーウエート」でカバレッジ開始。

△あさひ <3333>

3-5月期(1Q)経常は14%増益、対上期計画81%進捗。

△ヴィンクス <3784>

台湾IT大手と業務提携に向けた覚書締結。

△ナガオカ <6239> [JQ]

ベトナム飲料大手から浄水施設更新工事を受注。

△アイモバイル <6535> [東証M]

東証1部に市場変更。

△イリソ電子 <6908>

水戸証券が新規「B+」でカバレッジ開始。

△HIS <9603>

SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。

△タキヒヨー <9982>

3-5月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

▼三協立山 <5932>

前期最終を一転赤字に下方修正。

▼しまむら <8227>

3-5月期(1Q)経常は31%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)Vコマース <2491> 、(3)あさひ <3333> 、(4)パイプドHD <3919> 、(5)長大 <9624> 、(6)鎌倉新書 <6184> 、(7)シンクロ <3963> 、(8)太陽誘電 <6976> 、(9)タキヒヨー <9982> 、(10)オエノンHD <2533>

値下がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)田淵電 <6624> 、(3)しまむら <8227> 、(4)オリンピック <8289> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)ネクステージ <3186> 、(7)サンヨーH <1420> 、(8)三協立山 <5932> 、(9)ランド <8918> 、(10)ラクトJ <3139>

【大引け】

日経平均は前日比3.85円(0.02%)高の2万2342.00円。TOPIXは前日比2.80(0.16%)高の1731.07。出来高は概算で13億5443万株。東証1部の値上がり銘柄数は1209、値下がり銘柄数は797となった。日経ジャスダック平均は3863.49円(15.87円安)。

[2018年6月26日]

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