前場に注目すべき3つのポイント~一段と慎重姿勢になりそう

市況
2018年7月5日 8時56分

5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:一段と慎重姿勢になりそう

■決算チェック:良品計画、1Q営業利益の進捗率は26.6%

■前場の注目材料:京急、電動小型低速車を実証、横浜国大と産学連携協定締結

■一段と慎重姿勢になりそう

5日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だったことから海外勢のフローは限られる。参加者が限られるなか、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろう。また、5日の米国では雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告の発表を控えていることなども、様子見姿勢につながる可能性がありそうだ。

また、米中両国が相互に高関税措置に入る6日が近づき、一段と慎重姿勢になりそうである。そのため、ディフェンシブ系へのリバランスといった消去法的な売買にとどまりそうである。個人主体の中小型株についても資金の広がりはみられず、値動きの軽い銘柄や低位材料株の一角に集中しやすい。IPO銘柄や決算を手掛かりとした小売株への物色も意識される。とはいえ、不安定な相場環境の中、キャッシュポジションを高める流れにも注意しておきたいところであろう。

テクニカル面では、日経平均は一目均衡表の雲下限での攻防をみせている。支持線として意識されやすく、底堅さがみられる一方で、これを明確に下放れてくる局面においては、売り仕掛け的な動きも警戒しておく必要がありそうだ。

(村瀬 智一)

■良品計画、1Q営業利益の進捗率は26.6%

良品計画<7453>は4日、第1四半期決算を発表。売上高は前年同期比9.7%増の1065憶円、営業利益が同12.2%増の133憶円だった。国内事業では衣服・雑貨において、「フレンチリネン」シリーズが売上をけん引。また、価格を見直した「靴下」や「キャリーバッグ」シリーズなどの雑貨も好調に推移した。海外では中国、韓国において、衣服・雑貨の売上が好調に推移。欧州においては、事業再建策の倉庫移転効果により販管費が抑制され、セグメント損失が減少している。通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は26.6%と順調な進捗。

■前場の注目材料

・日銀が大規模緩和継続

・1ドル110円40-50銭

・4-6月期好業績への期待

・欧州中央銀行(ECB)が長期債買いを検討

・京急<9006>、電動小型低速車を実証、横浜国大と産学連携協定締結

・KDDI<9433>、アニメキャラが牧場内を案内、パソナ<2168>

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・10:30 政井日銀審議委員が講演

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

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