話題株ピックアップ【夕刊】(1):セ硝子、シュッピン、スタートトゥ
■セントラル硝子 <4044> 2,811円 +363 円 (+14.8%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
セントラル硝子<4044>が5連騰。旧村上ファンド関係者が運営するオフィスサポート(東京都渋谷区)が6日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、オフィスサポートと共同保有者の保有割合が5.04%となったことが判明。これを受けて、需給面への思惑から買いが入ったようだ。なお、保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言・重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は6月29日。
■アドベンチャー <6030> 7,970円 +810 円 (+11.3%) 本日終値
アドベンチャー<6030>が大幅続伸。東海東京調査センターが6日付で、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1万3800円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、成長市場であるオンライン航空旅券販売市場において、大胆なウェブ広告戦略によるシェアの拡大を想定しており、18年6月期営業利益を会社予想の5億1200万円を上回る5億5000万円(前期比35%増)と予想。続く19年6月期も子会社の寄与などで同約2.1倍の11億7000万円を見込んでいるという。
■ユーザベース <3966> 4,065円 +405 円 (+11.1%) 本日終値
ユーザベース<3966>が続急騰。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価は2730円から4220円に引き上げた。同社は2日に、米オンライン経済情報メディアのクオーツ社の全株式を取得し、完全子会社化すると発表したが、同証券では「クオーツ社買収によりグローバル事業の成功確度が上昇」と前向きに評価している。
■インソース <6200> 2,443円 +206 円 (+9.2%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
インソース<6200>が続急伸。東海東京調査センターが6日付で、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価3100円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、18年9月期の営業利益について、会社計画の8億円に対して8億9000万円(前期比50.3%増)と予想。働き方改革が追い風となるなかで、人工知能(AI)を活用した受講者数予測に伴う原価率改善などを見込んでいるという。また、研修事業の分業化やIT活用強みを持っていることから、19年9月期から20年9月期も年30%以上の利益成長を見込むとしている。
■日本ゼオン <4205> 1,407円 +112 円 (+8.7%) 本日終値
日本ゼオン<4205>が大幅続伸。前週末6日の取引終了後、従来9円を予定していた19年3月期の期末配当を1円増額して10円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。年間配当は19円となり、前期実績の17円に対しては2円の増配となる予定だ。同時に、上限を500万株(発行済み株数の2.25%)、または50億円とする自社買いを発表したことも好材料視された。株主還元の強化や資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。
■シュッピン <3179> 1,765円 +131 円 (+8.0%) 本日終値
シュッピン<3179>が続伸。同社は6日取引終了後に、6月度の月次売上高が25億5100万円(前年同月比16.3%増)になったと発表。14カ月連続で2ケタ増収となったことが好感されたようだ。うちEC(電子商取引)売上高は16億300万円(同16.4%増)と伸長。Web会員数は37万1318人と、前月に比べ3387人の増加となっている。
■スタートトゥデイ <3092> 4,735円 +340 円 (+7.7%) 本日終値
スタートトゥデイ<3092>が5連騰し実質上場来高値を更新。この日は、SMBC日興証券が投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を4000円から5200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、既存のZOZOTOWN事業の高収益率からPB拡販原資が豊富であることや、顧客IDを持つことでPB戦略で顧客の声を吸い上げやすいこと、自動採寸・カスタムオーダー・生産の自動化(島精機製作所<6222>製ホールガーメントの導入など)は他社も一部導入しているが、知名度と話題づくりの上手さで、市場を牽引できることなどを考慮したとしている。
■マークラインズ <3901> 2,291円 +162 円 (+7.6%) 本日終値
マークラインズ<3901>が大幅続伸。6日の取引終了後に発表した「情報プラットフォーム」の6月の契約企業数が、前月比23社増の2720社と順調に積み上がっていることが好感されている。同社は、自動車産業ポータルを世界で運営しており、契約企業数の増加が「情報プラットフォーム」事業の売り上げ増に結びつきやすい。なお、17年12月期末比では128社増となっている。
■前田工繊 <7821> 2,000円 +130 円 (+7.0%) 本日終値
前田工繊<7821>が出来高を伴って大幅続伸。同社は河川、道路補強などの防災用建築・土木資材の大手で、具体的には、盛土補強・軟弱地盤安定材、法面補強工法用資材、河川護岸材、コンクリート構造物の補修・補強材などを手掛けている。今回の西日本を中心とした記録的な大雨の影響による被害の復興や、水害対策で貢献が想定される銘柄として、投資家の関心が集まっているようだ。
■グレイステクノロジー <6541> 2,561円 +163 円 (+6.8%) 本日終値
グレイステクノロジー<6541>が大幅続伸。前週末6日の取引終了後、東京証券取引所本則市場への申請変更を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は16年12月に東証マザーズ市場に上場したが、さらに社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図るためには、東証1部への市場変更を行うことが重要であるとして、既に6月18日に市場変更予備申請を行っていた。なお、市場変更時における公募増資および売り出しは現時点では計画していないという。
株探ニュース