グリーンクロス 久保孝二社長インタビュー <福証単場会銘柄に注目!>

特集
2018年7月11日 17時30分

―9期連続の増収増益と過去最高業績を更新中!―

地方証券取引所の上場銘柄は、全国的な「知名度」の低さなどから、東証銘柄の陰に隠れてしまいがちだが、そこにはキラリと光る優良な企業が多く存在する。福岡証券取引所の単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/にもそんな魅力溢れる銘柄がある。この単場会銘柄企業のトップが、自身の言葉でビジネスモデルや成長戦略、経営課題などを語ってくれている。インタビュー記事からは、持続的成長を目指す各社の取り組みが理解でき、思わず応援したくなるほどに熱い意気込みが伝わってくる。3年目を迎える単場会銘柄の特集をご覧になり、ポートフォリオの再検討に役立てていただきたい。

●久保孝二氏(グリーンクロス 代表取締役社長)

9期連続の増収増益と過去最高業績を更新中のグリーンクロス(7533)[福証]は、独自の物流システムの全国ネットワーク網を活かした「安全機材」、「サインメディア」事業を展開している九州の隠れた優良企業だ。公共事業の増減によって需要の影響を受けやすいものの、快進撃を続ける同社のビジネスについて、久保孝二社長にビジネスの特徴や経営ビジョンについて具体的な話を聞いた。

【1】貴社の事業の状況について伺います。

貴社では、当該期の業績をどう分析し、評価されていますか? 今後の見通しについてはどのようにお考えですか?

業績につきましては、9期連続の増収増益と過去最高を更新することができ、少しずつではありますが各事業において進捗が見られたと判断しております。今後の見通しについては、2020年の東京オリンピック関連需要を見据えて関東圏への出店に本腰を入れるとともに、レンタル事業の推進と地域シェアの拡大に全力を注ぎ、10期連続の増収増益を目指していきたいと考えております。

【2】貴社がビジネス展開されている「安全機材業界」「サインメディア業界」についてお聞きします。貴社のビジネスは、公共事業投資や民間設備投資動向などの影響を受けやすい事業であると思われますが、ビジネスにおける特徴やこだわり、そして新たな事業展開の可能性についてお話しください。

弊社では、提案型営業に力を入れており、お客様の工事の進捗状況に合わせて商品をご用意し、必要なときに必要なものをスピーディーに配送できる体制を整えております。

また、サインメディアについては全国ネットワークを活用し、遠隔地での看板施工などをスムーズに行うために拠点間のコミュニケーションを活発に行うことで品質の向上に努めるとともに、近年需要が高まってきているデジタルサイネージなどの新たな広告商材も豊富に取り揃え、常に時代の流れに沿った商品をご提案できるよう取り組んでおります。

今後の展開としては、屋外広告物の点検・診断から施工までを請け負う「看板レスキュー」事業の強化や、パソコンやスマホを使って簡単に看板や安全用品の注文ができるよう通販サイトでの品揃えを増やすなどインターネット事業にも力を入れ、他社との差別化を図るべく更なる成長に向けた積極的な事業展開を考えております。

【3】経営戦略について伺います。

貴社では、「物流システムの構築」と「拡販体制への機能強化」を戦略的に推進されています。特に物流システムの構築については、着々と全国ネットワーク網を整備されている状況です。その取り組みについて、具体的なご説明をお願いいたします。また、目標達成のための重要課題についても、お話をお聞かせください。

現在、西日本を中心に全国に50ヵ所超の拠点を展開しておりますが、各地域に物流基地を整備し、マラソン大会や野外フェスティバルなどの大型需要や、地震・噴火等の自然災害による緊急需要にも迅速に対応できるよう、体制を整えております。

今後は中四国や関西エリアにもロジスティクスを開設し、新たな需要に対応できる環境作りに取り組んで参ります。10期連続の増収増益を目指すに当たって当面の課題は、雇用の拡大や原材料の高騰などによる販売管理費の増加によって利益の確保が難しくなっており、労務改革を軸とした生産性の向上に努めていきたいと考えております。

【4】経営のリスクについてお話をお願いします。

貴社のビジネス展開におけるリスクは何でしょうか? また、リスクの内容に変化はありますか?

弊社が展開する安全機材用品業界は、外部環境に左右されやすい業界であり、公共事業の増減によって需要に波があるということが最大のリスクだと考えます。現在はオリンピックに向けて関東を中心に建設ラッシュが続いておりますが、2020年以降の見通しは不透明な状況となっております。ただ、減った増えたの変化はあるものの、公共工事や民間工事が無くなることはありませんので、ニーズに合わせた商品開発を進めることで、より良い商品を継続して提案できる体制を整えて参ります。

【5】最後に、投資家に向けてお話をお願いします。

事業会社は「ステークホルダーの方々と向き合う経営」を標榜し、資本市場での知名度向上や事業への理解促進に努めることが求められる環境下、貴社からは、投資家に対してどのようなコミットが可能でしょうか? 貴社の経営理念に絡めた上で、具体的なお話しをしていただければ幸いです。

当社の企業理念は仕事を通じて自分という人間を創り、自分の人生を創るという生き方そのもののことであり、仕事を通じて社会貢献していくことにより会社としてまた一人の人間としての存在価値を高めていくことを目指しております。まだまだニッチな業界ではありますが、業界全体の課題である人材不足・長時間労働などの解消に向けて、まずは自社から具体的な改革を実行し、労働環境・安全環境の改善に向けて真摯に取り組んで参ります。

また、環境に配慮した商品開発などの企業活動を通じて社会的責任を果たしていき、投資家の皆さまの期待にお応えできるよう、長期的な企業価値向上へコミットして参ります。

●資料請求・問い合わせ先

株式会社グリーンクロス 管理部 総務課

〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹5-22-34

TEL:092-521-6561 FAX:092-521-6564

Email:info@green-cross.co.jp

http://green-cross.co.jp/

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