前週末13日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年7月17日 5時30分

■オリンピック <8289>  1,257円 (+237円、+23.2%)

東証1部の上昇率トップ。Olympicグループ <8289> が続急騰。前日は一時ストップ高に買われており、わずか2営業日で時価総額は約1.5倍になった。長期波動でも2014年7月につけた高値1090円を上抜き約13年ぶりの高値圏に浮上、需給相場の様相を強めている。傘下のサイクルオリンピックが販売する「FREE POWER」は、ギア内部にシリコンゴムを搭載し、踏み込む際にそのゴムを圧縮して反発力を推進力に変換するという電池不要のアシストギアで、電気を使わず電動自転車と同様の効果を持つ世界初の商品として人気が集中している。

■Gunosy <6047>  1,726円 (+300円、+21.0%) ストップ高

東証1部の上昇率2位。Gunosy <6047> がストップ高。12日大引け後に発表した18年5月期の連結経常利益は前の期比27.9%増の19.3億円で着地。続く19年5月期も前期比29.1%増の25億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は広告宣伝費の積極投入でメディア事業のダウンロード数が2ケタ増加するほか、アドネットワークの売り上げなども伸び、24.6%の増収を見込む。併せて、AnyPay社と合弁会社を設立し、 ブロックチェーン領域の事業を開始すると発表。ブロックチェーンに関するコンサルティング、システム開発などを展開していく。また、コーポレートベンチャーキャピタルを設立し、投資育成事業に参入することも明らかにしている。

■古野電気 <6814>  964円 (+150円、+18.4%) ストップ高

東証1部の上昇率3位。古野電気 <6814> がストップ高。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比8.8倍の22億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。生産性の向上が進み採算が上向いたうえ、為替レートが想定より円安水準で推移したことも大幅増益の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→40億円に2.0倍上方修正。増益率が7.7%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。なお、第2四半期以降の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=130円を据え置いた。

■コスモス薬品 <3349>  25,620円 (+3,860円、+17.7%)

東証1部の上昇率4位。コスモス薬品 <3349> が続急騰、年初来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した19年5月期の連結業績予想で、売上高6100億円(前期比9.3%増)、営業利益230億円(同1.1%増)、純利益176億5000万円(同0.1%増)と11期連続で営業最高益更新を見込むことが好感された。今期は、新商勢圏である中部地区・関西地区への出店を強化するほか、中国地区・四国地区・九州地区では自社競合も厭(いと)わない出店を継続する方針で、リロケーションを含めて100店舗の出店(10店舗の閉鎖)を計画。あわせてローコストオペレーションを強化し増収増益とする方針だ。なお、18年5月期決算は、売上高5579億9900万円(前の期比11.0%増)、営業利益227億4900万円(同2.3%増)、純利益176億3300万円(同3.2%減)だった。また同時に株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視されたようだ。100株以上を1年以上継続保有する株主に対する株主優待制度を拡充し、買物優待券を従来の5000円から7500円に、おこめ券を10キログラブ分から15キログラム分に増やすとしている。

■SFOODS <2292>  4,625円 (+680円、+17.2%) 一時ストップ高

東証1部の上昇率5位。S Foods <2292> が続急騰。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高816億9300万円(前年同期比8.5%増)、営業利益29億7400万円(同7.9%増)、純利益18億1700万円(同16.0%減)と営業増益で着地したことが好感された。主力商品こてっちゃんの販促キャンペーンの継続的取り組みとグループ企業間の協力関係の強化を進めたことで、食肉等の製造・卸売事業が大幅に伸長。また、食肉等の小売事業で生産性の向上のための作業工程の見直しや適正な人員配置のためのシフトコントロールの強化、不採算店の閉鎖などを行ったことが寄与した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高3500億円(前期比10.6%増)、営業利益120億円(同9.5%増)、純利益82億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■CSP <9740>  4,910円 (+700円、+16.6%) ストップ高

東証1部の上昇率6位。セントラル警備保障 <9740> がストップ高。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比65.1%増の10.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。昨年から開始した沖縄の海上警備や鉄道関連向け臨時警備の増加を背景に、15.8%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の14.9億円に対する進捗率は69.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■PR TIMES <3922>  2,969円 (+370円、+14.2%)

PR TIMES <3922> [東証M]が続急騰。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比85.9%増の1.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。地方銀行などとの連携強化を背景にニュースリリース配信サイトの利用企業数が増加し、36.3%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の1.9億円に対する進捗率は66.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■テリロジー <3356>  731円 (+81円、+12.5%) 一時ストップ高

テリロジー <3356> [JQ]が続急騰。あらゆるものをオンライン化するIoTの普及加速で必須となるのがサイバーセキュリティー分野だ。その有力関連株の一角として同社が頭角を現してきた。「サイバーセキュリティー関連では株価4ケタ銘柄が多く、3ケタ台の銘柄は必然的に目立つ」(市場関係者)という。同社はセキュリティー関連製品やIPサーバーなど米新興メーカーの最新技術の取り扱いで強みを持つ輸入販売商社。標的型攻撃の対策ソリューションなどを手掛けていることで活躍余地が大きい。また、7月に入り画像認識技術を活用した自社開発のRPAツール「EzAvater」をリリースしたことを発表、簡単に定型業務自動化ロボットを作成できることを最大の特徴としており、高水準の引き合いが出ているもよう。

■イワキ <8095>  443円 (+42円、+10.5%)

東証1部の上昇率9位。イワキ <8095> が続急騰。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年12月-18年5月)連結決算が、売上高290億2400万円(前年同期比3.5%増)、営業利益8億5700万円(同3.7%増)、純利益6億1700万円(同28.8%減)と営業増益で着地し、あわせて中間配当を従来予想の3円から5円に引き上げるとしたことが好感された。なお、年間配当は10円50銭を予定している。インバウンド需要の増加で機能性食品や化粧品原料分野が堅調に推移したほか、通販化粧品分野で広告宣伝費や販促費を効率的に運用したことが奏功。化学品事業で採算の良い部品・メンナンス販売に注力したことも寄与した。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高590億円(前期比2.8%増)、営業利益16億円(同1.8%増)、純利益11億8000万円(同5.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■エヌリンクス <6578>  2,470円 (+204円、+9.0%)

エヌリンクス <6578> [JQ]が6連騰。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)単独決算が、売上高12億9200万円、営業利益1億7000万円、純利益1億500万円となり、前年同期は四半期決算を発表していないため比較はないが、上期計画の営業利益1億6900万円を上回ったことが好感された。NHKからの放送受信料の契約・収納代行業務を行う営業代行事業と、チャットシステムを利用した部屋探しサイト「イエプラ」やゲーム攻略サイト「アルテマ」の運営を行うメディア事業がともに好調に推移したという。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高48億5200万円(前期比22.6%増)、営業利益3億5100万円(同11.5%増)、純利益2億3000万円(同13.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■ディップ <2379>  2,900円 (+219円、+8.2%)

ディップ <2379> が続急伸。12日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期非連結比21.6%増の31.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。人材需給の逼迫が続くなか、求人情報サイトの広告出稿件数が伸びたことが寄与。積極的な広告宣伝投資を継続したが増収で吸収した。上期計画の51.2億円に対する進捗率は61.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三協立山 <5932>  1,471円 (+105円、+7.7%)

三協立山 <5932> が続急伸。12日大引け後に決算を発表。18年5月期の連結経常利益は前の期比77.6%減の15.3億円に落ち込んだが、19年5月期は前期比30.2%増の20億円に伸びる見通しとなったことが好感された。

同時に発表した「中計、21年5月期に営業利益80億円目標」も買い材料。中期経営計画を策定。21年5月期に営業利益80億円(18年5月期実績は12億円)を目指す。

■進和 <7607>  2,432円 (+166円、+7.3%)

進和 <7607> が続急伸。12日大引け後に決算を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の31.1億円に伸び、通期計画の39.5億円に対する進捗率は78.9%に達し、5年平均の75.6%も上回ったことが好感された。

■ファストリ <9983>  52,650円 (+3,420円、+7.0%)

ファーストリテイリング <9983> が続急伸。12日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結税引き前利益が前年同期比21.5%増の2374億円に伸びて着地したことが買い材料視された。中国を中心に夏物衣料などの販売が好調だった海外ユニクロ事業が収益を牽引した。9-5月期の営業利益は前年同期比65.0%増の1125億円と国内ユニクロに迫る水準となった。また、国内事業も3-5月期の既存店売上高が前年同期比5.4%増と好調を維持した。値引き販売や販管費の抑制による採算改善も利益押し上げ要因となった。

■ソースネクスト <4344>  897円 (+39円、+4.6%)

ソースネクスト <4344> 、テリロジー <3356> [JQ]、トレンドマイクロ <4704> などサイバーセキュリティー関連株が物色人気となった。米国と中国の間で貿易摩擦が激化しているが、「中国製造2025」でハイテク分野の育成に注力する中国に対し、米国は知的財産侵害を問題としており、サイバーセキュリティー分野などでも警戒を強めている。直近では、中国のハッカー集団が、カンボジアの総選挙に絡み、政治組織やメディアなどをターゲットに不正アクセスを試みる動きを、米情報セキュリティー大手のファイア・アイが公表するなど、国際間でのサイバー攻撃対応は安全保障上も喫緊の課題となっている。一方、日本では先の西日本豪雨の被災地で提供されているWi-Fiで、緊急時の利便性を優先して通信が暗号化されていないため情報流出の危険があることについて内閣サイバーセキュリティセンターが注意を呼び掛けるなど、災害時の情報漏洩への対応などが求められる状況にある。

■日経レバ <1570>  20,390円 (+740円、+3.8%)

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が大幅高で続伸。今週に入りトランプ米政権による2000億ドル相当の対中追加関税リスト公表を受け、全体相場は急落したが、ここで売りを仕掛けた向きが13日は総手仕舞い状況に入り、先物主導のインデックス買いが全体相場を押し上げた。日経レバは日経平均にリンクされたETFでボラティリティは2倍の値動きを想定した設定となっており、個人投資家資金の流入を背景に急激な上昇で大勢トレンドの転換を示唆している。

■ソフトバンク <9984>  9,722円 (+346円、+3.7%)

ソフトバンクグループ <9984> が11連騰と異彩の上昇トレンドを構築している。SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長は「米投資ファンドによる大口の投資が明らかとなり、これが引き続き先高期待の原動力となっている。当社では直近新たな評価を加えているわけではないが、同社株については依然として割安な水準にあると判断している」とする。SMBC日興証券では5月29日付で目標株価1万1500円に設定している。

■朝日インテク <7747>  4,490円 (+145円、+3.3%)

朝日インテック <7747> [東証2]が大幅高、実質上場来高値を更新した。12日の取引終了後、障がい福祉サービス事業を手掛けるフィカス(名古屋市名東区)の全株式を4000万円で取得し、子会社化したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。グループ全体で障がい者の安定雇用に取り組むことが狙い。今後フィカスは、既存の業務に加えて、グループ業務の一部を担当することになるという。なお、19年6月期業績への影響は軽微という。また、業績に与える重要性の観点から非連結子会社とするとしている。

■エボラブルA <6191>  2,661円 (+54円、+2.1%)

エボラブルアジア <6191> が反発。12日の取引終了後に発表した6月度の取扱高が前年同月比2.7倍の113億4712万円になったとしており、これを好感した買いが入った。なお、期初からの累計取扱高は495億2959万円になったとしている。

■日本精機 <7287>  2,232円 (+40円、+1.8%)

日本精機 <7287> [東証2]が続伸。12日の取引終了後、17年秋に開発したクラウド型遠隔監視システム「SMASH」について、正規販売仕様を対象に防爆国際規格IECExと防爆国内規格の認証を取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。同システムは、プラント設備のメンテナンスを目的に、センサー技術を核としたセンサーからサーバーまでを一つのパッケージとして提供するトータルソリューション。今回の認証取得により、石油化学プラントなど防爆機器の使用が必須である現場でも使用できるようになり、業績への貢献が期待されている。

■ミクシィ <2121>  2,773円 (+40円、+1.5%)

ミクシィ <2121> [東証M]が続伸。12日の取引終了後、3月2日に発売した、最大4人で遊べるトレーディングカードゲーム「モンスターストライク カードゲーム」が、7月13日に発売する第2弾「遙かなる理想郷」の出荷分で500万枚を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「モンスターストライク カードゲーム」は、スマートフォンアプリのひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」の世界観を踏襲した最大4人で遊べる新感覚トレーディングカードゲーム。今回、第2弾の発売を記念して初のテレビCMの放送と、全国のイオン45店舗で体験会を実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  18,705円 (+240円、+1.3%)

東京エレクトロン <8035> が3日ぶり反発。前週5日に1万7520円の年初来安値をつけたが、米国株市場では半導体関連株が総じて戻り足となっており、相対的な出遅れ感から同社株などの下値に買いが入り始めた。前日の米国株市場ではインテルが2.2%高となったほか、アプライドマテリアルズ、ザイリンクス、エヌビディアなど半導体関連が軒並み上昇した。動画配信やIoTの普及でデータセンターへの投資需要が高水準となっており、これが半導体メモリー需要を強く喚起している。引き合い旺盛な3次元NAND型フラッシュメモリーでは、東エレクが手掛ける深掘りの利くエッチング装置に商品競争力が高く、見直し買いの対象となる。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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