話題株ピックアップ【夕刊】(2):JT、キヤノンMJ、エムスリー

注目
2018年7月26日 15時16分

■キヤノン電子 <7739>  2,369円  +121 円 (+5.4%)  本日終値

25日に決算を発表。「上期経常が5%増益で着地・4-6月期も22%増益」が好感された。キヤノン電子 <7739> が7月25日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比4.8%増の55.2億円に伸び、通期計画の99.8億円に対する進捗率は55.3%に達し、5年平均の50.7%も上回った。

⇒⇒キヤノン電子の詳しい業績推移表を見る

■JT <2914>  3,092円  +91 円 (+3.0%)  本日終値

JT<2914>が3日ぶりに反発。同社は25日、低温加熱方式のたばこ用デバイス「プルーム・テック」の累計販売数量が7月時点で400万台を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「プルーム・テック」は、専用のたばこカプセルとカートリッジ、バッテリーをセットすることで使用できるたばこ用デバイス。同社独自の「低温加熱方式」により、においの発生を大幅に減少させたことに加えて、クリアなたばこの味わいを実現したのが特徴としている。

■キヤノンMJ <8060>  2,344円  +69 円 (+3.0%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>は大幅続伸。25日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を6450億円から6250億円(前期比1.1%減)へ、営業利益を320億円から285億円(同6.3%減)へ、純利益を217億円から202億円(同2.3%減)へ下方修正したが、下方修正幅が市場の想定内であったことから、悪材料出尽くし感が強まったようだ。下方修正は、コンスーマセグメントでデジタル一眼レフカメラの市場が想定以上に低迷していることに加えて、上期時点でプロフェッショナルセグメントの一部で進捗が計画より遅れていることが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高3005億2300万円(前年同期比1.0%減)、営業利益96億6400万円(同11.8%減)、純利益74億3600万円(同11.2%減)だった。

■カブドットコム証券 <8703>  380円  +11 円 (+3.0%)  本日終値

カブドットコム証券 <8703> が続伸。25日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比80.2%増の21.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。貸株や信用取引による金融収益が増加したことが寄与。前期に発生したテレビCMと減価償却費の一時要因がなくなり、販管費が減少したことも利益を大きく押し上げた。

■クミアイ化学工業 <4996>  982円  +26 円 (+2.7%)  本日終値

クミアイ化学工業<4996>が6連騰。農薬のトップメーカーで、米国で展開する畑作用除草剤「アクシーブ」が好調に売り上げを伸ばし収益に貢献している。国内では4月に登録を取得した水稲用除草剤「エフィーダ」などにも今後の期待が大きい。イハラケミカルとの昨年5月の経営統合効果も反映され、18年10月期営業利益は前期比22%増の46億円を見込む。水稲用除草剤などの需要期の関係で上期偏重型の収益モデルのため、中間期営業利益は47億9200万円と通期計画を超過している。株式需給面では信用取組が良好で、20日申し込み現在の信用倍率は1.01倍と売り買い拮抗、ここにきて相場にうねりが加わっている。

■エムスリー <2413>  4,395円  +100 円 (+2.3%)  本日終値

エムスリー <2413> が4日ぶりに反発。25日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比17.5%増の78.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。医師や薬剤師の転職数の増加を背景に、キャリアソリューション事業の収益が拡大したことが寄与。エビデンスソリューション事業の採算改善や米治験会社の買収効果も増益の要因となった。併せて、9月30日割当で1→2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,019円  +44 円 (+2.2%)  本日終値

ネットワンシステムズ<7518>が3連騰、年初来高値を更新、時価は2005年1月以来13年半ぶりの高値圏に浮上しており、実質青空圏を走る展開となっている。ネットワーク環境の構築に強く、IoT時代に対応したソリューションサービスやセキュリティーを重視したクラウドシステムへの展開で優位性を持っている。急務となっているサイバー攻撃への対応については、世界の中でやや遅れ気味の日本も今年度はサイバーセキュリティー に727億円の政府予算が組まれており、今後3年間を見据えた次期サイバーセキュリティー戦略推進で同社にも活躍の機会が見込まれる。同社の19年3月期は営業利益段階で前期比34%増の110億円を見込むなど業績も絶好調が続いている。

■マブチモーター <6592>  5,500円  +50 円 (+0.9%)  本日終値

マブチモーター<6592>は4日続伸。SMBC日興証券は25日、同社株の目標株価を6500円から7100円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。同証券では第3四半期(7~9月)以降の為替前提を1ドル=110円(従来105円)に変更しており、これを受けて18年12月期の連結営業利益を従来予想の213億円から241億円(会社予想222億円)に見直した。今後のカギは中型モーターのシェアアップとみている。同社は8月10日に第2四半期の決算発表を予定している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,384円  +61 円 (+0.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が反発。外国為替市場では1ドル=111円台を割り込む円高方向に振れており、輸出採算改善期待は後退しているものの買い気は強く、13週移動平均線絡みで売り物を吸収している。日銀がETFの購入配分を31日の金融政策決定会合で見直すとの観測が浮上、日経平均連動型の購入額を減らしTOPIX型を増やすとの思惑があるが、それが現実化した場合、時価総額で群を抜く同社株は株価面で浮揚力が働く銘柄の筆頭だ。また、中国が金融・財政両面で景気刺激策に動く可能性が高まるなか、ここにきて中国に積極展開する企業群に見直し買いが入っている。そのなかトヨタは、中国での現地生産を大幅に強化して需要を取り込む方針が伝わっており、足もとの株価にポジティブに働いている。

■三菱UFJ <8306>  689.8円  +2.2 円 (+0.3%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。26日付の日本経済新聞は「日銀は31日の金融政策決定会合で年6兆円買っている上場投資信託(ETF)の購入配分の見直しを検討する」と報道。東証株価指数(TOPIX)連動型のETFなどの購入比率を増やし、日経平均株価連動型ETFの比率を減らすことを議論することを伝えた。これを受け、時価総額が大きくTOPIX指数への影響力が大きい三菱UFJなど大手銀行株に見直し買いが流入。八十二銀行<8359>や静岡銀行<8355>といった地銀株も値を上げた。市場には「日銀のETF購入配分の変更は、割安状態に放置されている銀行株見直しのきっかけになる」(アナリスト)との期待が膨らんでいる。

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